6 新しい Mac の設定 (普段使いのソフトのインストールや設定)

挙動不審のMacがあったので (スリープした後に起こそうとすると、 「問題が発生したためコンピュータを再起動しました」 というメッセージが出る)、 ダメもとでクリーン・インストールしてみることに。


「macOS Sonoma の設定・各種ソフトのインストール」 の更新版。

macOS は最新版の version 14 (Sonoma) となる。

  1. Google Chrome をインストールする。
  2. iTerm2 をインストールして、自分の趣味に合う設定にする。
    (a)
    Preferences->Profiles->Colors->Color Presets で Light Background (背景暗いの嫌いなので明るい背景にする)
    (b)
    Preferences->General->Windows->Zoom maximizes vertically only (ターミナルに、たくさんの字を表示するのが好きなので、目一杯縦長にして使う)
  3. Xcode をインストールする。一度起動する。 また xcode-select --install としてコマンドライン・デベロッパツールをインストールする。
  4. MacPorts をインストールする。 (Installing MacPorts から macOS Sonoma v14 向けの https://github.com/macports/macports-base/releases/download/v2.9.3/MacPorts-2.9.3-14-Sonoma.pkgを入手してインストールする。)
  5. (これはデスクトップのみ) リモート・ログイン、画面共有を使うので、[設定]→[一般]→[共有]で、 画面共有とリモートログインをオンにする。
  6. (これはデスクトップのみ) /etc/ssh/sshd_config を適当に修正する (https://m-katsurada.sakura.ne.jp/knowhow-2020/node47.html)。
  7. (これもデスクトップのみ) 電源が簡単にOFFにならないように、 [システム設定][省エネルギー] にある「ディスプレイがオフのときに自動でスリープさせない」をONにする。
  8. XQuartz をインストールする。 相変わらず XQuartz-2.8.5.pkg が最新か。
  9. MacPorts で普段使っている(いた?)ものを色々インストールする。 Python は 3.12, gcc は 13 になっている。
    MacPorts で色々インストール
    sudo port -N install gnupg2
    sudo port -N install gzip
    sudo port -N install gsed
    sudo port -N install wget
    sudo port -N install lha
    sudo port -N install a2ps-j
    sudo port -N install nkf
    sudo port -N install lv
    sudo port -N install jpeg2ps
    sudo port -N install gv
    sudo port -N install xpdf-japanese +autoactivate
    sudo port -N install kochi-substitute
    sudo port -N install netpbm
    sudo port -N install gnuplot +x11
    sudo port -N install ImageMagick
    sudo port -N install ffmpeg +nonfree
    
    sudo port -N install openblas +native
    sudo port -N install py312-numpy +openblas
    sudo port -N install py312-scipy
    sudo port -N install py312-matplotlib
    sudo port -N install py312-ipython
    sudo port -N install py312-jupyter
    sudo port -N install pandoc
    
    sudo port select --set python python312
    sudo port select --set python3 python312
    sudo port select --set ipython py312-ipython
    sudo port select --set ipython3 py312-ipython
    sudo port select --set cython cython312
    sudo port select --set pygments py312-pygments
    sudo port select --set jupyter py312-jupyter
    
    sudo port install gcc13
    sudo port select --set gcc mp-gcc13
    
    sudo port -N install openjdk11
    
  10. MacTeX は 「MacTeX 2024 が来た」 の通り。
  11. emathは、 LaTeX 初等数学プリント作成マクロ emath に書いてあるユーザー名とパスワードを読んでから、 「入り口」 に入って、 emath 丸ごとパック から丸ごとパックの zip ファイル (今だと emathf051107c.zip)、 訂正版 から訂正版の zip ファイル (今だと emathc240123.zip) を入手する。この2つをするだけなのに、結構な時間がかかる (今回のように色々なものをまとめてインストールしようとすると、 その手間の多さが際立つ。使わせてもらっている立場ではあるけれど、 何とかならないのかなあ…)。 Google Chrome で保存しようとすると、危ないと思われるのか、 未確認なんとか.crdownload みたいな名前にされるので、 それを直したりとか。
    どこかのフォルダに 2つのzipファイルを置いて
    unzip emathf051107c.zip
    sudo unzip -o -d /usr/local/texlive/texmf-local/tex/emath sty.zip
    sudo unzip -o -d /usr/local/texlive/texmf-local/tex/emath emathc240123.zip
    sudo mktexlsr
    
  12. BXcoloremoji パッケージは、 「TEX で絵文字を使う - BXcoloremoji パッケージ」 に書いてあるようにして、 BXcoloremoji-master.zip を入手した後、
    unzip BXcoloremoji-master.zip
    cd BXcoloremoji-master
    sudo mkdir /usr/local/texlive/texmf-local/tex/latex/BXcoloremoji
    sudo mv *.sty *.def /usr/local/texlive/texmf-local/tex/latex/BXcoloremoji
    sudo mv emoji_images /usr/local/texlive/texmf-local/tex/latex/BXcoloremoji
    sudo mktexlsr
    
  13. Julia はほぼ 「Julia 更新 (1.9.2にする)」の通り。 バージョンは 1.10.3 になっている。
    Julia の WWW サイトから julia-1.10.3-mac64.dmg あるいは julia-1.10.3-macaarch64.dmg を入手してインストールして、
    sudo rm -f /usr/local/bin/julia
    sudo mkdir -p /usr/local/bin
    sudo ln -s /Applications/Julia-1.10.app/Contents/Resources/julia/bin/julia /usr/local/bin
    
    Juliaのプロンプトに対して
    using Pkg
    Pkg.add("Printf")
    Pkg.add("Plots")
    Pkg.add("IJulia")
    Pkg.add("PyPlot")
    Pkg.add("DifferentialEquations")
    using Printf
    using Plots
    using IJulia
    using PyPlot
    using DifferentialEquations
    
  14. Skimは、SourceForge の 「Skim -- A PDF Reader and Note-taker for OS X 」 から。 特に問題なし。
  15. lastcomm は、最近はあまり使っていないけれど、一応使えるように設定しておく。
    sudo launchctl load -w /System/Library/LaunchDaemons/com.apple.locate.plist
    
    sudo mkdir /var/account
    sudo touch /var/account/acct
    sudo accton /var/account/acct
    
  16. Mathematica はいつも通り。
  17. LINE は App Store から。
  18. Zoom は Zoom Apps とプラグインのダウンロード の、Zoom Workplace desktop app から。
  19. Emacs は、 https://qiita.com/takaxp/items/e07bb286d80fa9dd8e05https://github.com/takaxp/ns-inline-patch#test-pre-built-distribution-packageから Emacs 29 (with inline patch) の Intel Chip 用の pkg (emacs-29.3_intel.pkg) をダウンロードする (Apple Silicon Mac 向けには emacs-29.3_apple.pkg)。
    curl -O https://pxaka.tokyo/emacs/pkg/emacs-29.3_intel.pkg
    
    あるいは
    curl -O https://pxaka.tokyo/emacs/pkg/emacs-29.3_apple.pkg
    
    設定は、 「emacs のインストール (2024年4月)」 の通り。具体的には
    自作設定ファイルをコピー
    curl -O https://m-katsurada.sakura.ne.jp/program/tex/init-yatex.el
    mkdir -p ~/.emacs.d
    mv -f ~/.emacs.d/init.el ~/.emacs.d/init.el.old
    mv init-yatex.el ~/.emacs.d/init.el
    
    に続けて
    YaTeX 1.83のインストール
    curl -O https://www.yatex.org/yatex1.83.tar.gz
    sudo tar xzf yatex1.83.tar.gz -C /Applications/Emacs-takaxp/Emacs.app/Contents/Resources/site-lisp
    
  20. Office もいつも通り (「MS Office のインストール (EES)」)。 大学の備品なので、これはライセンス申請して、それが得られてから。
  21. FreeFem++ は、 「FreeFem++ 4.14」 の通り。
  22. プリンター MF745Cdw を登録。
    Image mslp1021登録
  23. Visual Studio Code については、 「Visual Studio Code をインストールして LATEX してみる (LaTeX workshop)」
    Japanese Language Pack とか。シェル・コマンドとか。
    実は、コマンドラインでの起動に引っかかったのだけれど、 「VS Code 'code' cli returns SecCodeCheckValidity error」 に書いてあるように対処した。
  24. pdftk 「pdftk を使ってみる」 に書いたように https://www.pdflabs.com/tools/pdftk-the-pdf-toolkit/pdftk_server-2.02-mac_osx-10.11-setup.pkgを入手してインストールする。
  25. MATLAB は特に問題なし (「2018年秋: MATLAB のインストール」 から特に変わっていない)。 MATLAB, Simulink, Partial Differential Equation Toolbox, Symbolic Math Toolbox をインストールした (MATLAB本体以外は伊達で、ほとんど使ったことはない)。

その他、漏れたものを気づいた時に色々と。

locate の設定とか (「locate と向き合う (自分のファイルの検索)」 -- 書き直すべきだなあ)。

TeX はすんなり行った。Ghostscript 関係も何もしないで良かった。


macOS をクリーン・インストールした Mac は、 その後一度も勝手な再起動を起こさなくなった。 再起動はソフトウェア的な問題が原因だったということ? 釈然としないけれど、結果オーライなのかしら。

桂田 祐史