, を事象とする。 が起こったことが分かったが、 が起こっ
たかどうか分からないという状況で、 の起こりやすさを示す度合 -- 事
象 のもとでの事象 の条件つき確率 -- を導入する。
上の例題では、
と計算していることになるわけだが、このように事象に含まれる標本点の個数
を数えれば良かったのは、「正しいサイコロ」を振る試行だったからである。
一般の場合に通用するためには少し修正する必要がある。実際には
を条件つき確率 の定義とすればよいであろう (これは証明できるこ
とでなく、定義することである)。ただし、これが意味を持つには でなければならない。
この命題から例えば
などの公式が自動的に得られる。
条件つき確率 は と等しくなることも、等しくならないこ
ともある (例題2, 例3)。
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桂田 祐史