常微分方程式としては正規形8のもののみを扱います。後で例で見るように、高階の方程式も一階の方程式に
帰着されますから、当面一階の方程式のみを考えます。
独立変数を  、未知関数を
、未知関数を  とすれば、一階正規形の常微分方程式
とは
 とすれば、一階正規形の常微分方程式
とは
| (8) |  | 
 は既知の関数です。
初期条件としては
 は既知の関数です。
初期条件としては
| (9) |  | 
 は既知の定数です。(1),(2) を同時に満たす関
数
 は既知の定数です。(1),(2) を同時に満たす関
数  を求めよ、というのが一階正規形常微分方程式の初期値問題です。
この時関数
 を求めよ、というのが一階正規形常微分方程式の初期値問題です。
この時関数  を初期値問題 (1),(2) の解と呼びます。
 を初期値問題 (1),(2) の解と呼びます。
常微分方程式の数値解法の基本的な考え方は次のようなものです。「問題と
なっている区間 ![$ [a,b]$](img20.gif) を
 を
 
 での
 での  の値
 の値 
 (
 (
 ) を近似的に求めることを目標とする。そのために微分方程式 (1) 
から
) を近似的に求めることを目標とする。そのために微分方程式 (1) 
から 
 を解とする
適当な差分方程式9を作り、それを解く。」
 を解とする
適当な差分方程式9を作り、それを解く。」
区間 ![$ [a,b]$](img20.gif) の分割の仕方ですが、以下では簡単のため
 の分割の仕方ですが、以下では簡単のため  等分すること
にします。つまり
 等分すること
にします。つまり
