D..5.3 Cholesky 分解

$ A$ が正値対称行列である場合、

$\displaystyle A=L L^T
$

を満たす下三角行列 $ L$ が存在する。これを Cholesky 分解と呼ぶ。 $ L$ の対角成分は正であるように取ることができるが、 そういうものに限ると分解は一意的である。

$ L^T$ は上三角行列であるから、Cholesky 分解は一種の LU 分解である。

Cholesky 分解は、通常の LU 分解の半分程度の計算量で計算できる (具体的 な計算法は省略)。

桂田 祐史
2017-06-19