まず の固有値は の固有値に等しく、 一般化固有値問題 の固有値の逆数であることに注意しよう。
は三重対角であるから、 例えば二分法 (bisection method) を使うこともできる。
あるいは冪乗法を行うと、 の絶対値最大の固有値、 すなわち の絶対値最小の 固有値の逆数が求まる。 ゆえに元の問題 の、 に最も近い固有値が求められることになる。 シフト とすると、 絶対値最小の固有値が求まることになる。
(この辺り矢川・青山 [2] を参考にしたが、 絶対値最小の固有値にこだわっているのは、 扱っている問題の性質によるのだと思う。 この点は整理する必要がある。)