(2022/4/4追記 「やっと Mac 版 FreeFem++ 4.12 が来た (Apple Silicon 用に遅れて Intel 用も)」 というのを書いた。)
FreeFem++ は、 講義で使うときが来ると新しいのを探してインストールするのが、 私の習慣である。
2022年5月17日の最新版は v4.11 である。 Download が github になった。 これは重要な変化で、とても速くファイルが入手できるようになった。 地味に嬉しい。
Mac用のバイナリーは2種類提供されている。
.dmg になったのか。ダブルクリックしてオープンすると、 FreeFem++.app, install-app.sh, README.md, README.txt という4つのファイルが見える。
README.txt |
/Users/mk/.tex-inputs/diary-fig/FreeFEM-README.txt |
cd /Volumes/FreeF* less Install-app.sh |
スクリプト Install-app.sh を読んでみる。 結構ごちゃごちゃやっている (FreeFem++.app を /Applications にコピーする以外に、 デスクトップに FreeFEM doc and Examples という名前のリンクを作るとか)。 ちょっと読むのはめんどい。 環境変数の SHELL を見て、zsh と bash 以外はお呼びではないと。 “erreur” ってなんだろう。フランス語か。 メッセージに英語とフランス語が混じっている (まあ FreeFem++ は昔からそうだよね)。
とにかく前進する。インストール・スクリプトを実行する。
./Install-app.sh |
ちなみに、設定ファイルに書き込まれる内容は次の1行である。
export PATH=/Applications/FreeFem++.app/Contents/ff-4.11/bin:"$PATH" |
ここまでのインストール手順まとめ | |
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動くかどうか、 (ターミナルを起動し直すなど設定ファイル読み直してから) 言われたように試してみる |
FreeFem++ /Applications/FreeFem++.app/Contents/ff-4.11/share/FreeFEM/4.11/examples/tutorial/Laplace.edp |
今回のバージョンはこれまでとは違い、 /Applications にたくさん物を置く、という方針で、 /usr/local/ff++ には書き込まなくなった。 (上で見たように) パスの設定もシェルの設定ファイルに書くわけで、 /etc/paths.d/FreeFem++ というファイルを作成しなくなった。 (過去のバージョンで) インストールしてあったものを掃除をしてくれるわけではない。 古いのを使っていた人は自分で掃除しよう、ということになる。
お掃除はこんな感じかな? (私はこうしました) |
sudo rm -rf /etc/paths.d/FreeFem++ /usr/local/ff++ |
(2022/7/18 追記) 「古い macOS を使っている人が FreeFem++ を使うには」 というのを書いた。 Intel向けは 10.15 以降しかサポートしていないので、 それより古い maxOS を使っている人はどうすれば良いか、という話。
(2022/10/29追記) 実は M1 用は Monterey 以降しかサポートしていない (BigSurはサポート外) という衝撃の事実が分かった?何かの間違いか (ちょっと信じにくい)。
% FreeFem++ dyld: Symbol not found: __ZNKSt3__115basic_stringbufIcNS_11char_traitsIcEENS_9allocatorIcEEE3strEv Referenced from: /Applications/FreeFem++.app/Contents/ff-4.11/bin/FreeFem++ (which was built for Mac OS X 12.0) Expected in: /usr/lib/libc++.1.dylib zsh: abort FreeFem++ |
(2022/10/30追記) BigSur on M1 Max で、M1 用FreeFem++ が動かない件、 どうしたかというと、Intel用のFreeFem++ をインストールしてもらうことにした。 一応私が試した範囲では動いているので。ちょっと間抜けな話だけど。
「インストールできない」という人がいたので、メールでリモコン。
ls -l /Applications/FreeFem++.app/Contents/ff-4.11/bin/FreeFem++ echo $PATH |
以上のやりとりの結果分かったのは、PATH が通っていなかったというオチ。 そうなったのは、 インストール手順が以前より面倒になったせいではないか?と疑っている。 以前みたいに /etc/paths.d/FreeFem++ 作ればいいのに、 という気がするが。
(2023/3/21追記) シェル・スクリプトでインストールするわけだが、 /Applications/FreeFem++.app が存在していると、コピーが実行されず、 正常にインストールできないようである (気のせい??)。 インストール前に古いものを自分で掃除しておくべきなのだろうか。
sudo rm -rf /Applications/FreeFem++.app |
(Mac 関係の混乱については、正直 Hecht 先生カム・バックと言いたくなるけれど、 ここは若い人が頑張らないといけないのかしら…)
桂田 祐史