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Polar

set ploar コマンドはグラフの描画方法を直行座標系から極(polar)座標系 に変更します。極座標系では、仮変数 x は角度を表します。そしてその変域 はそれまでの設定値にかかわらず、 set angles の設定により [0:2*pi] (ラジアン、radians) ないしは [0:360] (度、degree) に変更されます。

set nopolar によって描画方法を元の直行座標系に戻します。x の変域は 強制的に [-10:10] に変更されます。

set poloar コマンドは splot には対応していません。splot に対す るこれに似た機能については set mapping を参照してください。

極座標モードである間は x の関数は r = f(x) を指定することになります。 ここで x は回転角を表します。xrange によって角度の変域を指定し、 yrange によって動径の変域を指定します。グラフは四角い領域の中に描画さ れ x 座標と y 座標の単位は動径と同じです。つまり、yrange が出力におけ る両方向の変域を定めることになります。軸方向の刻みは、左と下ではなく 座標軸上に刻まれることになります。これらの値は、rrange (set rrange 参照) で指定された <rmin> をオフセットとして持ちます。x 軸方 向と y 軸方向に異なる単位長を指定することは出来ません。yrange は第1 ないしは第3象限のみを表示するための指定にも使えます。

書式 :

        set polar
        set nopolar
        show polar
例 :
        set polar
        plot x*sin(x)
        plot [-2*pi:2*pi] [-3:3] x*sin(x)

始めの例は 0 から 2π という既定の角度変域を使います。動径とグラフの 大きさは自動的に拡大縮小されます。二番目の例は仮変数の変域を拡張して、 動径方向の変域(とグラフの大きさ)を [-3:3] に制限しています。


Masashi Katsurada 平成10年7月9日