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これは非常にしばしば現れる広義積分であるが、
結果が複雑で間違えやすい。いくつかヒントを書いておく。
- 分かれ目は
の が になるところであり、
は発散。つまり
も
も発散である。
-
は が大きいほど、遠方では速く減少し、
原点の近くでは速く無限大に発散する。
ゆえに遠方での積分が収束する条件は が十分大きいことで、
原点近傍での積分が収束する条件は が十分小さいことである。
- 結果が正であることは明らかなので、
「 のとき
」のようになったら、
間違いであることはすぐ分かる
(この手のミスは結構多い -- 簡単にチェックできることなので間違えないように)。
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Masashi Katsurada
平成19年12月5日