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(1) 積分範囲
は、
(球の外部なので) 明らかに非有界であり、
(境界が滑らかな曲面である球面なので) Jordan 可測である。
被積分関数
は
全体で定義されていて、連続であり、符号は一定 () である。
ゆえに の任意の一つのコンパクト近似列 を取ると、
ここでは
と選ぶ。3次元極座標変換
によって に対応するのは、
であるから、
これが
としたときに収束するには、
であることが必要十分であり、
そのときの極限値は
.
ゆえに
(2) 積分範囲
は、
明らかに有界閉集合なのでコンパクトであり、
(境界が滑らかな曲面である球面なので) Jordan 可測である。
被積分関数
は、
原点 では定義されていないが、
それ以外の
, (
) では連続であり、
符号は一定 () である。
また は明らかに Jordan 零集合である。
ゆえに
の任意の一つのコンパクト
近似列 を取ると、
ここでは
と選ぶ。3次元極座標変換
によって に対応するのは、
であるから、
これが
としたときに収束するには、
であることが必要十分であり、
そのときの極限値は
.
ゆえに
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Masashi Katsurada
平成19年12月5日