極値問題の最初に、
の
での極値を求めてみよう。
.
この点で Hesse 行列は正値であるので、
は狭義の極小になることが分かる。
極小値
.
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(2) の は明らかに閉集合である
(多項式関数 (それは連続!) と
,
で定義されている)。
「有界」については定義を思い出そう。
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が有界であるとは、要するに、
原点を中心とする十分大きな半径
の閉球
に
が含まれることである。
(2) の は、
従って Weierstrass の最大値定理によって、
(1) で定義された は
で最大値、最小値を持つ。
を内部
![]() ![]() | ||
![]() |
![]() | ||
![]() | ||
![]() |
一方、
![]() | ||
![]() | ||
![]() |
が
で最大になったとする (
)。
である。実際、
であれば、
,
は
で極大となるはずであるが、
で
となる点は
のみで、
そこで
は狭義の極小となるので、極大とはなりえない。
ゆえに
. ゆえに
一方、
であるから、
は
で最小値を取らず、
で最小値を取る。
それは極小値であるから、
でなければならない。
まとめると、 は
で最小値
を取り、
で最大値
を取る。
ARRAY(0xf66a50)