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(これは時間を埋めるため)
が で全微分可能とは、
s.t.
が成り立つことである。さらに「この を の における
全微分係数と呼び、 と表す」と続くのだが、
の一意性が証明されないとまずい (複数あるものを、
一つの記号で示すのはおかしい)。
それはちょっとしたクイズ・レベルの問題だが
(答は自力で解こうとした人にしか教えない)、
少し後の「 が で全微分可能ならば、
は で偏微分可能で、
.」
という定理の内容を先取りしても良い。つまり、
次のようにする。
- が で全微分可能ということを定義する。
- が で全微分可能ならば、 は ですべての変数 に
ついて偏微分可能で、全微分可能性の定義に出て来る行列
(
を
満たす行列 ) は、
ヤコビ行列
に等しい、
という定理を述べる (証明は同じ!)。
- が で全微分可能であるとき、
とおき、
の における全微分係数と呼ぶ、と定義し、
となることを注意しておく。
こうすると、
「全微分可能性」と「全微分係数」の定義が離れるのがタマにキズ。
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Masashi Katsurada
平成23年6月19日