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() とするとき、
であることを示せ。
(解法1)
一般に「 ならば 」であるから、
より、
.
(解法2)
とおくと、
(
).
であるから、
.
上の定理では微分可能な逆関数の存在を仮定しているが、
実は
という条件が成り立てば、
局所的な逆関数の存在が導かれるという、
逆関数定理がある。
それはこの講義科目の終盤に解説する予定である。
次の例で、
逆関数の微分法を使って
を計算しているが、
微分可能性を証明するには、本当は逆関数の定理のお世話になる必要があるだろう。
(以下はやや脱線 -- 無視してよろしい)
この結果を逆関数の微分法を使わずに求めてみよう。
であるから、 と は比較的簡単に得られる。
これらがそれぞれ
,
に等しいことは容易に分かる
4。
の導関数の方は少し難しい。割と多くのテキストに
と書かれているが5、
これは でしか正しくない式である。
本当は、
が主値 (
内の値) を意味するとして、
となるはずである。
であることから、
が導けるが、
少々面倒である (例えば 軸上でどうすれば良いか分かりますか?)。
これがそれぞれ
,
に等しいことは容易に確められる。
ARRAY(0x1018ae4)ARRAY(0x1018ae4)
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Masashi Katsurada
平成23年6月13日