多変数になると変数の増分 がベクトルになるので、
1変数の場合の微分係数の定義
多変数関数については、2つの微分がある。
1変数関数の微分 と良く対応するのは、
全微分の方である (だから同じ記号を使うことにしたし、
最近は「全微分」と言わずに単に「微分」と呼ぶ人も増えている
1)。
例えば、
1変数実数値関数
のグラフ
上の点
に
おける接線の方程式は
であるが、
多変数実数値関数
のグラフ
上の点
に
おける接平面の方程式は
である。形式上はまったく違いがなく、
覚える苦労がない。
なお、 がベクトル値
である場合、
全微分と偏微分の関係はある意味簡単で、