確率の定義?

-- ある意味では、個々の問題の確率の定義は確率論の外にある --

確率とは、事象の確からしさを表わす尺度で、0 以上 $ 1$ 以下の値を取 り、必ず起こる事象の確率は$ 1$, 起こらない事象の確率は 0, などの性質 を持っている。

Laplace による素朴な確率の定義
Laplace は、標本空間が $ U=\{a_1,a_2,\cdots,a_n\}$ で、根元事象

$\displaystyle \{a_1\}, \{a_2\}, \cdots, \{a_n\}
$

同様に確からしい6とき、 $ U$ の事象 $ A$確率 $ P(A)$ を、

$\displaystyle P(A)\DefEq \frac{\sharp A}{n}$   $\displaystyle \mbox{(ただし $\sharp A$ で事象 $A$ に含まれる要素の個数を表わす)}$

と定義した。


\begin{jexample}[正しいサイコロ]\upshape
\index{ただしいさいころ@...
...\{6\})
\end{displaymath}であるということである。 \qed
\end{jexample}



桂田 祐史