平面に直交する座標軸 軸, 軸を取って座標を入れる 座標系で、
という座標を持つ点
の原点
からの距離を ,
が 軸の正方向となす角を (
) とすると、
がなりたつ。
写像
は - 級で、定義域を の範囲、すなわち
に制限すれば 対 である。特に
は全単射である。
逆の計算、つまり から
を求めるには、 の方は
と , の式として簡単に表されるが、 の方は標準的な
記法がない。強いて書けば
であろうか。多くの本に
とあるが、
これは色々と問題を含んでいる式である (はっきり言えば「マズイ」)。
実際、 は
の逆関数であるが、これが主値を表すと解釈すると値の範囲が
と幅 に制限されてしまう。この式だけでは
角度 の差は無視されることになる。
そもそも
として定義した は、
とは角度 が 異なるはずであるが、
であるから、
を施す以前に角度 の違いが消えてしまう。
それ以外の情報 (, の符号など) から再生する手続きが必要になる。
は正しい式であるのだが、これだけでは不十分であろう。
Subsections
桂田 祐史