C..2.3.2 [ $ e^{\alpha x}$, $ e^{\beta x}$$ 1$次独立性]

定数 $ C_1$, $ C_2$ について

$\displaystyle C_1 e^{\alpha x}+C_2 e^{\beta x}=0$ (C.9)

が成り立ったとする。微分して

$\displaystyle C_1\alpha e^{\alpha x}+C_2\beta e^{\beta x}=0.
$

この式から (C.14) の $ \alpha$ 倍を引くと

$\displaystyle C_2(\beta-\alpha)e^{\beta x}=0.
$

仮定より $ \alpha\ne \beta$ であるから $ C_2=0$. (C.14) に代入して

$\displaystyle C_1 e^{\alpha x}=0.
$

これから $ C_1=0$. $ C_1=C_2=0$ が示せたので、 $ e^{\alpha x}$, $ e^{\beta x}$$ 1$ 次独立である。 $ \qedsymbol$


\begin{jexample}
$y''-3 y'+2 y=0$\ の特性方程式は $\lambda^2-3\lambda+2=...
...\ は任意定数)}
\end{displaymath}が一般解である。\qed
\end{jexample}



桂田 祐史