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F..
6
線形同次方程式の解空間の次元
証明
.
に対して、 第
成分が
で、その他の成分が
0
である
次元ベクトルを
とする。
,
,
は1次独立である。 そこで、任意の
に対して
(
)
の解を
(
) とすると、
,
,
は
次独立である。
が
(
) の任意の解とする。 このとき
とおくと、
初期値問題の解の一意性によって
. すなわち
(
)
ゆえに
,
,
は解空間の基底である。 ゆえに解空間の次元は
である。
桂田 祐史