微分係数の定義より、 が十分小さければ
と近似できる。
そこで
から
に関する方程式
(4) |
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を得る (正確には、
この方程式の解として を定義するわけである)。
(4) を整理して、
(5) |
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なる「隣接二項」の漸化式を得る。 は分かっているわけだから、
これから , , , を順番に計算できる。
以上が前進Euler 法である
3。
前進 Euler 法は素朴であるが、次の意味で「うまく働く」。
が連続かつ
について Lipschitz 条件を満たす程度の滑らかさがあれば、
を結んで出来る折れ線をグラフとする関数は、
とするとき、真の解に収束する。
しかし、
実は Euler 法はあまり効率的ではないため、実際に使われることはまれである。
(一方で、後退 Euler 法は、無条件に安定となるため、しばしば利用される。)
桂田 祐史