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LAPACK で採用されている方法である。
残念ながら適当な参考文献が入手できていない。
LAPACK のドライバー・ルーチン spbstf の
ソース・プログラム dpbstf.f 中の
注釈くらいしか参考になるものがない。
なお、LAPACK のソースをサーチするには
が便利である。
を
の形に分解するのだが、
通常の Cholesky 分解とは異なり、 は上三角行列ではなく、
のような行列である。ここで は半バンド幅である。
とおくと、
前小節の補題 2.4 に
より は対称であることが分かる。
, が帯行列である場合、 も (やや帯幅は増えるものの) 帯行列に
なる。
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桂田 祐史
2014-05-27