音のFourier解析では、一番最初に手掛けた 松山レポート (§12.2) 以来、 実際の音を入手 (録音) することがなかったので、 その点を何とかしたいと思っていました。 私としては、PCM レコーダー (来年度こそは購入しよう) を用いて (例えば太鼓の音を) 録音したりすることを考えていましたが、 残念ながらそれは次の機会までおあずけとなりました。
大学から登戸の駅まで歩く途中に中古ギターの店を見つけたため、 ギター入手を思い付いて、家でぽろっともらしたところ、 妻の実家で眠っていたアコースティック・ギターを貰い受けることになって 実験に使うことが出来ました。 ひょうたんから駒ですが、 今回ギターを使うことは次のような利点がありました。
松山君は Mathematica を使ったのですが、 今回は当初 Maple3 か MATLAB4 を 使おうかなと考えていました。 しかし結局は Mathematica を使うことになりました。 新しい利用ノウハウが得られたのは収穫でした。
一方で周波数の解析手法については、松山レポートのそれを踏襲したにとどまり、 その点は残念でした。
色々実験してみると、 リアルタイムの解析をしたくなります。 そうなるとやはり C や Java でプログラムを書くことになるでしょうか。
研究室として少しずつ経験値をあげて、 太田 [15] に述べられていることの解析に挑戦したいものです。
その他、``missing fundamental'', りん鈴 5 など、 面白そうなネタも入手できて面白かった。
山田君のプログラムを添削して (アルゴリズムは改良しようとしましたが元のままです -- 十分な効率だと判断 しました)、 実験結果を再現したものを http://nalab.mind.meiji.ac.jp/~mk/labo/report/open/YamadaExample6.pdfに載せておきます。