結構欲張って色々なテーマを出した年度である。 総じて面白く、実りも多かったのだが、解決が残された課題が多い。
有限要素法を扱った高藤、野沢君は 2ヶ月弱で菊地先生の本 [8] を読み切ってさらに先に進んでいった。 勉強の量は半端でない。
北村、木村君のテーマは、以前から持ち続けている疑問を解決しようとしたもの。 具体的には、二次元熱方程式を差分法で解く場合の計算量の解析をした。 こういうのは、誰でも直面するはずなのに、 案外どこにもきちんと書いていない話である。 後輩に引きつげそうな課題 (数学的にも学部学生向けの 適度な問題が残っていそう)。
丹羽・山田君のテーマは、菊地 [7] にある 差分法による Laplacian の固有値計算を押し進めたもの。
養田君は円盤での波動方程式を解いたが、 これは誰かの再挑戦が望まれる問題。