(しばらく工事中?)
PostScript (EPS) から距離をとるべきか、と考え出して。 たまたま古い文書を再組版しようとしていて、 gnuplot で作った eps データの取り込みに軽い問題が生じたようだったので、 この際、PDF に変えようと考えた。
set term postscript eps color set output "なんとか.eps" replot |
set term pdf set output "なんとか.pdf" replot |
「gnuplot で pdf が出力されない時: 最後にunset outputを指定する」 によると、
複数ページをサポートするformatの場合はページの終わりを指示する必要があるのだそうな。なるほど。具体的には、描き終わった (と自分が思った… まだピリオド打ってない!) 後に
unset outputあるいは set outputあるいは unset termあるいは set term pop |
とりあえずこのパターン |
set term pdf enhanced set output "nantoka.pdf" replot unset output |
term として pdf を指定しても “Terminal type is now 'pdfcairo” と警告が出る。 それはどういうことなのかな。pdf は obsolete なのかしら。 また、PDF にすると、体裁が EPS のときと少し変わるようで、 それも考えるべきだけど (再組版するときにおかしくなっていないかチェックが必要だ)、 実はもっと切実な問題が浮上した。
dvipdfmx が警告を発する。
dvipdfmx:warning: Trying to include PDF file with version (1.7), which is newer than current output PDF setting (1.5). |
gnuplot で PDF 出力すると、バージョン 1.7 のPDFになるのだとか (これは head -1 なんとか.pdf で確認できる)。 そのせいか。
dvipdfmx -V 7 とかで指定するの?確かに
dvipdfmx -V 7 -d 5 -O 2 numerical-integration-2024.dvi |
しかし、どのバージョンのPDFを受けつけるか、 世の中色々あるようで、結構悩ましい問題が生じる場合もあるみたい。 学会関係で受け付けてくれるかとか、 印刷所が受け付けてくれるかとか。
そもそもバージョンごとにどういう違いがあるの? ウィキペディアの 「PDFの歴史」 が十分詳しい。
「PDFフォーマットは、バージョン1.7をベースにISO 32000-1で標準化されています。」 とも聴くので、当面は version 1.7 を目安にするのかな。 でもISO 32000-2: 2017 (PDF 2.0)というのもあると。 うーん。
ともあれ、 pdfcairo に 1.5 で出力させて、 最終的に 1.5 に対応した PDF を作ることを押し通そう、 というのは筋違いなのかな。その辺はもう少し考える必要がありそう。
「1.4 しか受け付けません」という人には、 「1.7受け付けるようになってください」と返すのか。 「仕方がないので、今回は 1.4 にしてだしますけど」。 あー、でも学会によっては、受付はサーバーなので、そもそも会話が出来ないのかあ。 電話で突撃したい年齢の私でした。
そう思って探すと、とっくの昔に 「LaTeXで出力PDFのバージョンを指定する ~bxpdfverパッケージ~」 というのが出ていた (「人生はもっと計画的に生きましょう」か。そうは行かないのよねえ。)。 .tex を書く段階で指定するのが筋なのか。