従来は、手書きでも Oh-o! Meiji でPDF提出、どちらもOKとしていた。 数式が多いことを考えると、PDF強制は難しい、と考えたからである。 今回オンライン化必須ということで、必然的に Oh-o! Meiji でPDF提出となった。
PDF強制に学生がついて来られるか心配したが、 スマホを使えば手書きしたものをスキャンしてPDF化出来ることに気づいて、 ゴーサインを出した。
PDF化については、 「授業の提出物を PDF 形式で用意する方法」 という解説を書いた。
LATEX, Word, 手書きスキャン、なんでもOKとした。 (それにしても、 まともに数式が入力できていない Word 文書には閉口している。 これについては別に考えてみたい)
宿題 (毎回の小課題、期末レポート) には、集計や添削や採点などが付いて来る。
集計
Oh-o! Meiji のレポートシステムで処理するのでとても楽である。
学生側も教員側もいつ何が提出した(され)たのか一目瞭然で、
提出物をなくす心配もほとんど必要がない (バックアップが簡単に出来る)。
さて、原則として単一のPDFファイルで提出、と言ってあるが、 世の中は原則で済むはずがない。
PDFになっていないもの、複数のファイルになっているもの、色々ある。 最初のうちは、マニュアル処理していたが、段々と自動化した (そうしないとミスが無くせない)。
JPEG などのフォーマットのファイルを送りつけてくる学生はなくならない。 (色々試したが) 結局のところ、PDF にするのには convert で処理すれば十分だ。
画像等をPDFにする topdf (実際に使用している) |
#!/bin/sh for i in "$@" do name=${i%.*} convert $i ${name}.pdf done |
(topdf *.jpeg とかしているわけです。)
複数のPDFを一つにまとめるには、やはりpdftkを使うのが便利だ。 今のところ、(複数ファイルを送ってきた) 学生ごとに、 次のように手動で処理している (ただし GUI 抜きで済んでいる)。
mv まとめたいPDFのファイルのリスト ${SOMEWHERE} pdftk ${SOMEWHERE}/まとめたいPDFのファイルのリスト output まとめ.pdf |
(脇道) そうそう、pdftk については、 「pdftk を使ってみる」 とかメモったけれど、 「pdftk」でPDFのハンドリングが自由自在(1), 「pdftk」でPDFのハンドリングが自由自在(2) と言う記事を見つけた。
Oh-o! Meiji で一括ダウンロードすると、個々の学生のレポートには
こんな感じかな (まだ実際に使っていない)。
#!/bin/sh mv -f "$@" ${SOMEWHERE} export CURR=`pwd` cd ${SOMEWHERE} echo pdftk "$@" output ${CURR}/$1 |
もっとも、 添削をするときは、 すべてのレポートを1つのPDFにまとめて iPad 送りにして作業するので、 細かいことは考えずに
pdftk 26_*.pdf output toi8-all-tensaku.pdf |
別方向の解決策として、自分が工夫するのではなく、 「秋学期は複数ファイルの提出は認めない。 _1.pdf しか採点しない。」 というルールを採用するというのも考えられる。 レポートは再提出というのが出来て、上書きできるので、案外実際的かも。
添削&フィードバック
慣れるまで(解決策を見つけるまで)が非常に大変だった。
個々の学生のレポートは
添削作業自体は問題ないというか、慣れるに従って便利な面を色々発見できて、 段々と好きになりつつある。iPad でやっているので、 筆記用具の心配はない (赤ペンとかホワイト探すのが無くなった)。 公園に持って行ってベンチに座りながら添削したりしている。 非常に快適で能率よく作業が出来ている。
採点
最後に採点作業であるが、実はこれも非常に快適である。
重い冊子はない。紙をなくす心配はない (風が吹いても飛んで行く心配もない)。
ペンのインク切れや、ホワイトの用意などに気を使う必要もない。
くたびれたら寝っ転がりながら採点することも可能 (笑)。
オンラインが終わって紙で提出されることになっても、
スキャンして採点しようかと思うくらい。
まあ、タブレットを使って添削・採点なんてのは、 数式を使わない分野では、とっくの昔に常識になっていたのだと想像する。 ようやくそういうのに追いついた、というのが本当のところなのだろう。 遅ればせながら、とても便利だと思います。