49 macOS Sonoma の設定・各種ソフトのインストール

macOS version 14 は Sonoma という。

某 Ventura Mac の調子がおかしくなって、紆余曲折、 結局 Apple Store に行って、復活させてもらった。 半強制的に Sonoma をクリーン・インストールする羽目になった (多分 Ventura に出来たのだと思うが、どうせクリーン・インストールするなら、 もう Sonoma でいいや、と半分あきらめの気持ち)。

「情報は公開されている」とのことで、確かに

「Apple Configuratorを使ってAppleシリコンを搭載したMacを復活させる/復元する」 https://support.apple.com/ja-jp/guide/apple-configurator-mac/apdd5f3c75ad/mac
というページはあるけれど、まだよく知られていないようだ (知っていれば自分でとっくに直せていただろう)。


そういうわけで、ひさしぶりにまっさらな Mac の設定をすることになった。

作業の大筋は、やや古いけれど、 「はじめての Monterey & 新しい MacBook Pro」 が参考になる。

  1. Google Chrome をインストールする。
  2. iTerm2 をインストールして (自分の趣味に合う設定にする)
    (a)
    Preferences->Profiles->Colors->Color Presets で Light Background (背景暗いの嫌いなので明るい背景にする)
    (b)
    Preferences->General->Windows->Zoom maximizes vertically only (ターミナルには、たくさんの字を表示するのが好きなので、目一杯縦長にして使う)
  3. Xcode をインストールする。一度起動する。 また xcode-select --install としてコマンドライン・デベロッパツールをインストールする。
  4. MacPorts をインストールする。 (Installing MacPorts から macOS Sonoma v14 向けの https://github.com/macports/macports-base/releases/download/v2.8.1/MacPorts-2.8.1-14-Sonoma.pkgを入手してインストールする。)
  5. リモート・ログイン、画面共有を使うので、[設定]→[一般]→[共有]で、 画面共有とリモートログインをオンにする。 (設定がネットワーク・インターフェイスごとになっている。 なるほどねえ。うっかりしているとハマりそうだ。)
  6. /etc/ssh/sshd_config を適当に修正する (https://m-katsurada.sakura.ne.jp/knowhow-2020/node47.html)。
  7. 電源が簡単にOFFにならないように、 [システム設定][省エネルギー] にある「ディスプレイがオフのときに自動でスリープさせない」をONにする。 (この設定のありかが以前と変わった。こういうのをコロコロ変えないで欲しい。)

    (以前についてのメモ: http://nalab.mind.meiji.ac.jp/~mk/knowhow-2023/node17.html)

  8. XQuartz をインストールする。 相変わらず XQuartz-2.8.5.pkg が最新か。
  9. Anaconda Distribution Free Download Download for Mac (M1/M2) から。 今回は Anaconda3-2023.09-0-MacOSX-arm64.pkg これは個人用なのかな。アカウントごとにインストールする。
  10. MacPorts で色々インストール
    sudo port -N install gnupg2
    sudo port -N install gzip
    sudo port -N install gsed
    sudo port -N install wget
    sudo port -N install lha
    sudo port -N install a2ps-j
    sudo port -N install nkf
    sudo port -N install lv
    sudo port -N install jpeg2ps
    sudo port -N install gnupg2
    sudo port -N install gv
    sudo port -N install xpdf-japanese +autoactivate
    sudo port -N install kochi-substitute
    sudo port -N install netpbm
    sudo port -N install gnuplot
    sudo port -N install ImageMagick
    sudo port -N install ffmpeg +nonfree
    
    sudo port -N install openblas +native
    sudo port -N install py311-numpy +openblas
    sudo port -N install py311-scipy +openblas
    sudo port -N install py311-matplotlib
    sudo port -N install py311-ipython
    sudo port -N install py311-jupyter
    sudo port -N install pandoc
    
    sudo port select --set python python311
    sudo port select --set python3 python311
    sudo port select --set ipython py311-ipython
    sudo port select --set ipython3 py311-ipython
    sudo port select --set cython cython311
    sudo port select --set pygments py311-pygments
    
    sudo port -N install openjdk11
    
    gcc13 がインストールされた!うわぁ。どんどん進んでいる。 ならば
    sudo port install gcc13
    sudo port select --set gcc mp-gcc13
    
    としておくのかな。
  11. MacTeX は 「MacTeX 2023 が来た」 の通り。
  12. Julia はほぼ 「Julia 更新 (1.9.2にする)」の通り。1.9.4 になった。
  13. Skimは、SourceForge の 「Skim -- A PDF Reader and Note-taker for OS X 」 から。 特に問題なし。
  14. lastcomm は、最近はあまり使っていないけれど、一応使えるように設定しておく。
    sudo launchctl load -w /System/Library/LaunchDaemons/com.apple.locate.plist
    
    sudo mkdir /var/account
    sudo touch /var/account/acct
    sudo accton /var/account/acct
    
  15. Mathematica はいつも通り。
  16. LINE は App Store から。
  17. Zoom は Zoom Apps とプラグインのダウンロード の、Zoom Desktop Client から。
  18. Emacs は、 https://qiita.com/takaxp/items/e07bb286d80fa9dd8e05https://github.com/takaxp/ns-inline-patch#test-pre-built-distribution-packageから Emacs 29 (with inline patch) から Apple Chip 用の pkg (emacs-29.1_apple.pkg) をダウンロードする。
    curl -O https://pxaka.tokyo/emacs/pkg/emacs-29.1_apple.pkg
    
    「Emacs 新しいまとめ (2022年3月版)」
  19. Office もいつも通り (「MS Office のインストール (EES)」)。 大学の備品なので、これはライセンス申請して、それが得られてから。
  20. FreeFem++ は、4.13 が出ていた。色々ひっかかったが、大筋は FreeFem++ 4.12 は Mojave (macOS 10.14.6) で動作する, 「やっと Mac 版 FreeFem++ 4.12 が来た     (Apple Silicon 用に遅れて Intel 用も)」 に書いた通りで、何とかインストールできた。
  21. プリンター MF745Cdw を登録。
    Image mslp1021登録
  22. Visual Studio Code については、 「Visual Studio Code をインストールして LATEX してみる (LaTeX workshop)」
    Japanese Language Pack とか。シェル・コマンドとか。
  23. pdftk 「pdftk を使ってみる」
  24. MATLAB は特に問題なし。Apple Silicon Mac だったので、 Java Runtime として、 Amazon Corretto 8 というのをインストールするよう要求される。 MATLAB, Simulink, Partial Differential Equation Toolbox, Symbolic Math Toolbox をインストールした (MATLAB本体以外は伊達で、ほとんど使ったことはない)。

その後、新しい MacStudio (最初から Sonoma) が届いたので、 同じようにやってみた。 直前にやってあるのでスイスイ。 (あ、Skimをダウンロードしようとしてユーザー登録を求められたけど、 以前ダウンロードしてあったファイルでインストールして、 そこからアップデートすれば大丈夫だった。)

その他、漏れたものを気づいた時に色々と。

locate の設定とか (「locate と向き合う (自分のファイルの検索)」 -- 書き直すべきだなあ)。

TEX 関係で emath とか BXcoloremoji とか。 TeX はすんなり行った。Ghostscript 関係も何もしないで良かった (新しい Mac は、古いヒラギノ・フォントが関係ないのでシンプルだ)。

FreeFem++ は 4.14 が出ていたので、インストールしようとしたら失敗したとか (これは多分 4.14 がおかしいせいで、4.13 ならば OK だと思う、 次に時間が出来た時に調べる予定)。

FreeFem++ 4.14 を動かすためのクイック・ハック -- これでちゃんと動いているかは知らない
sudo mkdir -p /usr/local/lib
cd /usr/local/lib
sudo ln -s /Applications/Julia-1.9.app/Contents/Resources/julia/lib/julia/libgfortran.5.dylib .
sudo ln -s /Applications/Julia-1.9.app/Contents/Resources/julia/lib/julia/libquadmath.0.dylib .
(解説: libgfortran.5.dylib, libquadmath.0.dylib/Applications/FreeFem++.app に用意されていなかったので、 検索して見つかった Julia の持っているライブラリィで代用する、という設定)

桂田 祐史