(しばらく工事中)
私は、 自分がする授業 (講義・ゼミ) のため、 自分向けメモのため、 WWW を情報発信に使っている。 今、記録を見てみたら1998年度に、コンピューターがらみの授業をしているとき、 初めて WWW サーバーを利用し始めたようだ (もう記憶が曖昧だ)。 最初は秋葉原で購入したPC互換機にNetBSDとかFreeBSDをインストールして、 使ったのだっけ。
ここ8年ほどは、研究室にある Mac をWWWサーバーにしている。 macOS は FreeBSD 由来の部分もあるし、比較的手軽にWWWサービスが出来る。 結構気に入っているのだけれど、そろそろ次のことを考え始めた。 理由は主に2つ。いや3つか。
そういうわけで、学外のレンタルサーバーを使うことを考えはじめた。 自分が知っている範囲で、 さくらインターネットを使っている人が複数目に入ったので、 ちょっとお試ししてみよう、と考えた。 と言ってもずっと放置していたわけだけど、 この夏休みに入って、仕事も一段落、いよいよやってみることにした。
「さくらのレンタルサーバ」 というページがあり、色々なプランが用意されていることが分かる。
自分の現在の WWW サーバーのデータは 75GB 程度だったので、 一番料金の低いライトという (容量100GBの) プランでも良いかと思ったが、 それだと SSH 接続が使えないと判明。 スタンダードを選択した。 これは容量 300GB で、1年で5238円 (月あたり430円)。
2週間のお試しがあるので、やってみて問題が生じないか試せるのは安心感がある。
手続きの流れは
特に迷うところもなく終わり、お申し込み受付完了。
さて?それからどうするのだろう。
この段階で、 自分が使えるWWWサーバーのドメイン名と、 アカウントのユーザー名、パスワードがあるので、 アクセスすれば良い、なのだろうけれど、軽く途方にくれてしまう。
試しに ping してみても Unknown host になってしまう。 そうか、まだ新しく決めたドメイン名が周知されていないわけね。
最初にすることは「待つ」ことなのかも。
ドキュメントを読んでいるうちに、nslookup が答えを返してくれるようになった。 ただし最初は Non-authoritative answer. それでもIPアドレスはわかったので、 それを使ってアクセスが可能になった。
ssh でログインに成功 (パスワード・ログイン)。あ、FreeBSD マシンなのか。 ちょっと親近感。ユーザーが100人超いるのか…
大丈夫なのかな。
自分が持っているホストの公開鍵をいくつか登録した (~/.ssh/authorized_key というファイルを作り、 公開鍵を登録すると言ういつも通りの手順)。 つい先日、 iPad 上の ssh アプリで、鍵の登録に少し苦労することがあったので、 始める前は一体どうするのだろう?と心配だったのだけれど、 なあんだパスワード・ログイン可能な設定ですか (大丈夫??)、と思った。
まあ、自分は今後パスワード・ログイン使わないし、 サーバーのセキュリティを心配するのは自分の役目ではないし、 深く悩まないことにする。
えーと、それからどうしよう。そうだ、WWWサイトのデータのコピーでもするか。
my_old_server% rsync -avuz ~/Sites/ new_username@new_server.sakura.ne.jp:www |
そういうわけで始めてからほんの数時間で新しいWWWサーバーが使えるようになった。 当面はこれまでのWWWサーバーを使うにしても、二重化ができて、 突発的なトラブルがあまり怖くなったのは嬉しい。 秋学期は安心してのぞめそう。
もう一つ、学外サーバーでは、 教育と研究のために用いる、というしばりがなくなることもある。
(2022/9/7追記) 全面的に移行するのは先のことになるかなと思うけれど、 今のところ従来のサーバーよりは軽くて良い。 誰も URL 知らないので負荷がかかっていない、 だから反応が良いというのはあるかもしれないけれど、 さくらのサーバーはつい最近速度向上のための更新があったとかで (遅いという口コミがあったので対応したのかなあ)、 私のような零細WWWサイト向けには性能上の問題はないだろうと考えている。