53 改訂版 otfパッケージの利用 (JIS第3水準の文字をLATEX 文書で使う)

(2019/4/19)

一つ前のセクションにとてもアホなことを書いていることに気が付いた。 TeXShop で
\documentclass[12pt]{jarticle}

\begin{document}

髙

\end{document}
のようなファイルを処理したら
l.6 \UTF
        {9AD9}%
?
と言うエラーが生じた。 あ、ハシゴダカ (髙) か。JIS第1,第2水準に入ってないのね。 あれ? \UTF{9AD9} って TeXShop が勝手にやってくれている?

もしや、と言うことで
\documentclass[12pt]{jarticle}
\usepackage{otf}% この行を足しただけです。

\begin{document}

髙

\end{document}
としてみたらうまく行きました。

もう Unicode 番号を自分で調べて、 \UTF{} とする必要はない。
\usepackage{otf}
をプリアンブルに入れるだけ、と言うことでした。

TeXShop はファイルを書き出すときは、 「髙」を \UTF{9AD9} に置き換えて出力し、 そういうファイルを読み込むときは、 \UTF{9AD9}を「髙」に置き換えて入力する、 ということをしてくれるようです。

どんどん便利になっていく TEXでした。


次の記述は今でも必要。

verbatim環境の中で Unicode を用いないと表示出来ない文字を使う場合は \safecaret コマンドを使う必要がある。 以下の4行をプリアンブルに入れておく。
\usepackage{pxbase} % \safecaret を使うのに必要
\usepackage[bxutf8]{inputenc}
\usepackage{otf}
\safecaret
参考: http://zrbabbler.sp.land.to/unichar.html

桂田 祐史
2020-04-05