next up previous
Next: 2.2 課題9 Up: 2 レポート課題9, 10の解説 Previous: 2 レポート課題9, 10の解説

2.1 Mathematica の LATEX ドキュメントの利用方法

基本的に platex で処理すれば良いわけですが、注意すべき点が二三あります。

(1)
article クラスになっているので、 日本語を使う場合は (レポートは日本語で書きますよね?) jarticle などに変更する。
\documentclass{article}
\documentclass[12pt]{jarticle}
などに変更する (12pt は好みの問題ではあるけれど)。
これは確信がないのですが、日本語化されているせいか、 LATEXドキュメントに日本語フォントが含まれていて、 jarticle に変更しないと platex が正常に働かないことがあるような… もちろん jarticle にすれば大丈夫です。
(2)
グラフィックスを入力するためのパッケージが graphics になっていますが、 拡張版である graphicx にしましょう。
\usepackage{amsmath, amssymb, graphics, setspace}
\usepackage{amsmath, amssymb, setspace}
\usepackage[dvips]{graphicx}
あるいは
\usepackage{amsmath, amssymb, setspace}
\usepackage[dvipdfmx]{graphicx}
にする。
(3)
その他、これまで使っていたスタイル・ファイルを使う設定も書き足す。 例えば
\usepackage[a4paper]{geometry}
など。
(4)
Mathematica の作る *.tex ファイルは、率直に言って汚いですね。 長くて紙の幅に収まらない式を平気で出力してくれます。 自分で、式を複数行に分けるということも出来ますが、 結構面倒です。 Mathematica の段階で、 横幅の大きい式は表示しないように工夫することも考えてみましょう。
(5)
Mathematica でグラフィックスを含むノートは、 LaTeXドキュメントにする際、 グラフィックスは PostScript 出力されて、 それを \includegraphics{} 命令で取り込むように なっています。 グラフィックが軽いものなら、そのままでOKです。 3次元グラフィックスなど、PostScript データが巨大になる場合は、 工夫が必要です。


next up previous
Next: 2.2 課題9 Up: 2 レポート課題9, 10の解説 Previous: 2 レポート課題9, 10の解説
桂田 祐史
2013-07-17