next up previous
Next: 3 レポート課題9 Up: 2 Mathematica を始めよう Previous: 2.2.2 簡単な実行例

2.3 数式処理とは

プログラミング言語 (計算機言語) の中には、数値や文字だけでなく、

数式をデータとして扱うことの出来る「数式処理言語
と呼ばれるものがあります。 数式処理言語を使えるソフトウェアを数式処理系と呼びます。

現在、一般向けの数式処理系としては マセマティカ Mathematica, メイプルMaple が 双璧と言われています。

(その他に ミューパッドMuPAD1, リデュース REDUCE2, Risa/Asir3, Macsyma4, MAXIMA5 などが有名。)


C や BASIC のようなプログラミング言語は、 プログラムの中では「数式」を書けますが、 scanf()INPUT, printf()PRINT 等で入出力可能なデータは、 数や文字列だけで6、 例えば -2/5 のような分数式の入力は出来ません。 またグラフを描くプログラムを作る場合に、範囲や、 分割数の指定等は実行時に入力出来ても、 グラフを描こうとしている関数自体は (普通の方法では) 入力できず、 プログラムの中に自分で埋め込むしかなかったわけです。 そういう意味では C や BASIC は不自由な言語であると言えます7


Mathematica は、 グラフィックスやサウンドなども便利に扱えるようになっていて、 ひょっとすると「数式処理系」とだけ説明するのは、もう間違いかもしれません。


next up previous
Next: 3 レポート課題9 Up: 2 Mathematica を始めよう Previous: 2.2.2 簡単な実行例
桂田 祐史
2013-07-13