「(仮称)十進BASIC」が正式な名称ですが、 少々長いので、この講義では「十進BASIC」と呼ぶことにします。
十進BASICは、 文教大学の白石和夫氏によって作成されたフリー・ソフトウェアで、 数学教育での利用を目的として、 JIS Full BASIC を Windows 環境で実現することを目標に作られたものだそうです (現在では、Mac (Intel CPU) 用, Linux 用も配布されています)。 確かに、数の精度を 10 進 1000桁に設定する 1000 桁演算モードや、 有理数演算モード、複素数演算モードが用意されているため、 数学の計算に便利に使えます1。 また入手・インストールも大変簡単であるだけでなく、 親切なオンライン・ヘルプを備えていて、 パソコンやプログラミングの初心者にも安心して勧められるものです 2。
十進BASICの勧め |
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大昔話: BASIC とは… |
BASIC とは、 元々は大型電子計算機 (昔コンピューターのことを電子計算機と呼びました) 向けに、 プログラミングの教育目的で作られたプログラミング言語ですが、 パソコン普及期から1990年代半ばくらいまでの多くのパソコンには、 BASIC インタープリターが搭載され (そのほとんどが Microsoft BASIC で、 これが Microsoft の最初の主力製品でした)、 色々な意味で最も普及しているプログラミング言語でした。 例えば高等学校の数学の教科書にも BASIC のプログラムが掲載されていました (今でも掲載されている?)。 今では BASIC の処理系が搭載されているパソコンを探す方が難しくなって いるのは、筆者には隔世の感があります。 |
昔話: 卒研にて… (時間に余裕があれば) |
十進BASIC を利用するにあたって必要な情報のほとんどは、 作者の WWW ページ 「(仮称)十進BASICホームページ」 から得られます。 またこのページから十進BASICの配布ファイルを入手することも出来ます。 この WWW ページは、 例えば Google のような検索エンジンで「十進BASIC」を 検索すればヒットするでしょう。
十進BASICの使い方は、 WWWページの 「(仮称)十進BASIC による JIS Full BASIC 入門」 等でも解説されていますが、 Windows 版の配布ファイル中に PDF 形式のファイルがあるので、 通常は自分で印刷して持っているとよいでしょう。 本日はそれを配布することにしました。