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3.5 行列、ベクトル

行列や (縦) ベクトルでは、式 (成分) を「きれいに並べる」必要がある。 このためには、array 環境や matrix 環境を用いる (縦ベクトルは、列の個数が $ 1$ である行列とみなす)。 また括弧 $ ($, $ )$ は \left と \right を使って拡大する。

$\displaystyle \left(
\begin{array}{cc}
a & b \\
c & d
\end{array}\right)
\left(
\begin{array}{c}
x \\
y
\end{array}\right)
$

\[
 \left(
  \begin{array}{cc}
     a & b \\
     c & d
  \end{array}
 \right)
 \left(
  \begin{array}{c}
     x \\
     y
  \end{array}
 \right)
\]
または
\usepackage{amsmath}
...
 \left(
  \begin{matrix}
     a & b \\
     c & d
  \end{matrix}
 \right)
 \left(
  \begin{matrix}
     x \\
     y
  \end{matrix}
 \right)
\]

matrix 環境の方が使い方は簡単だが、 array 環境は左寄せ (l)、中央揃え (c)、右寄せ (r) など細かい制御ができる。

なお

$\displaystyle \vert x\vert=
\left\{
\begin{array}{rl}
x & \mbox{($x\ge 0$ のとき)}\\
-x & \mbox{($x<0$ のとき)}
\end{array}\right.
$

も似た感じで出力できる。
\[
 |x|=
 \left\{
 \begin{array}{rl}
   x & \mbox{($x\ge 0$ のとき)}\\
  -x & \mbox{($x<0$ のとき)}
 \end{array}
 \right. % 右側は括弧なし
\]


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Masashi Katsurada
平成19年6月12日