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2.2 WWW とは

WWW (World Wide Web, 短く ウェッブWeb とも読まれる) は、 スイスの CERN (ヨーロッパ素粒子物理学研究所 3) で Tim Berners-Lee 氏4が 論文閲覧システムとして開発したもの (1990) が 原点となっている情報発信 (情報検索、 情報提供) システムであり、以下の特徴を持つ。

(1)
インターネット上のリソース5を「リンク 6」 したハイパーテキスト7を記述できる HTML (hyper text markup language) をデータの記述言語として用いる。

(HTML が実際どういうものかについては、次節を参照せよ。)

(2)
主たる通信プロトコルとして HTTP (hyper text transfer protocol) を用いる。このプロトコル8自体は大変単純である。 単に指定された (自分が持っている) データを送るだけと言える。
直接 WWW サーバーと話してみよう
UNIX 環境から telnet コマンドで WWW サーバー (例えば 数学科の nalab.mind.meiji.ac.jp) の $80$ 番ポートに アクセスしてみよう)。
  a308-01% telnet nalab.mind.meiji.ac.jp 80
  Trying 133.26.140.28...
  Connected to mathweb.mind.meiji.ac.jp.
  Escape character is '^]'.
  GET /index.html           ← これが唯一のコマンド入力(大文字に注意!)
  <HTML>  
  <HEAD>
    <META NAME="GENERATOR" CONTENT="Adobe PageMill 3.0J">
    <META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html;CHARSET=x-sjis">
    <TITLE>Department of Mathematics, Meiji University </TITLE>
  </HEAD>
  <BODY BACKGROUND="bg0.gif" TEXT="#660066">
  ... (省略) ...
  </table>
  </body>
  </html>
  a308-01%
つまり単に GET ファイルのパス名 として 指定されたファイル (上の例では index.html) を送ってくるだけである。 ブラウザーは送られたデータを適切に解釈して必要な処理をすることになる。

(注意: 原理的には Windows 環境の DOS 窓でも試せるはずだが、 日本語が表示できない可能性が高いので奨められない。)

(3)
リソースの場所を示すために URL (すぐ後に説明) を用いる。
(4)
リソースとしてはテキストだけでなく画像、映像、 音声などのいわゆるマルチメディア・データが扱える 9




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Masashi Katsurada
平成20年10月18日