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- 数学的な表現 (いわゆる数式) の取り扱いに優れている。
- マークアップ言語形式であり、使い方はバッチ形式である。
- (意外なことだが) 案外と書きやすい5 (ただし .tex ファイルは読みづらい)。
- Windows, Mac, Unix, MS-DOS など様々なシステムで利用できる。
- TEX で作成した文書ファイルはテキスト・ファイルであるため
可搬性も高く、互換性は非常に高い。
- TEX 本体は公開 (書籍で解説までしてある) & 無償配布されている。
- フォントを作るソフトウェア METAFONT も同様に公開&無償配布
されている。
- LATEX6 や
AMS7 拡張を始め、
各種パッケージ、フォント、ドライバーなど、
多くの人達から寄与がある。ほとんどすべてが公開&無償配布されている。
- TEX はある意味でプログラミング言語 (その仕様はもう
固定されていて、バグ取りしかしないそうである) であり、
様々な拡張が可能。実際に様々な面で発展中。
- 原理的に、どこで出力しても同じ結果になる (再現性は非常に高い
-- 特に英文では抜群)。
- 過去に組版したものが現在も印刷可能である。おそらく今後も、
相当長い間そうなっているであろう。
- 数学、物理、化学、情報科学などの自然科学はもちろんだが、
文系の学術分野等でも意外と利用実績がある8。
TEX の時代遅れな点としては、
フォントに関して、
元来ビットマップ・フォントを使うように設計されている点、
図や画像に関して、
プリンター・ドライバー任せにした点など
開発当時の情勢からは仕方がなかったことであるが、
現在では足枷になっていて、
LATEX2e でようやく解決されつつある。
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Masashi Katsurada
平成15年6月12日