私は卒研の学生に、 卒業研究レポートはコンピューターを使って書くよう指導 (強制とも言う) しています。
そうする背景には、一つには、きちんとした文書を書かせることは教育上大変 に重要だと考えていることがあります。 私は卒業研究レポートは時間の許す限り添削することにしています。 文章を書くのにコンピューターを用いる利点で一番大きなものは、 修正・推敲が容易な点でしょう。 手書きで書いている学生への添削はどうしても甘くなりがちです (もう清書の時間は残っていないし、これくらいは目をつぶってやるか、と思う)。 コンピューターで書いている場合は、 土壇場になって、「やはりこういう構成の方が自然だから、こことここの順番を 入れ替えて」というような大手術の勧告も可能です。
もう一つ大事なことは、卒業研究レポートを電子化しておくと、後で再利用が 簡単だと言うことがあります。手書きのものはコピーにも手間がかかり、なくさ ないように管理するのも大変です。十人近い学生に読まれて、ぼろぼろになった 卒業研究レポートなどもあります。