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それにしても、課題の意味を取り違えていた人が多い。自分で手順を見つけ
るのが課題のうちという場合など、やるべきこと (手順) を逐一説明したので
は課題にならないこともあるので、分かりづらい課題もあるが、課題のテーマ、
ねらいを一所懸命説明しているつもりの私としては、残念である。この「情報
処理II」は How to をマスターするための「演習」でも「実習」でもなく、あ
くまでも現在の情報処理について理解を深めるのがテーマの講義である (学ぶ
側にも講義をする側にも難しいことであるが)。言い換えると、コンピューター
にまつわる「理屈」を理解してもらうのが目標であって、それを実感を持って
納得してもらうために、実際にコンピューターの操作を通して色々なことをし
てもらっているのである。理解する努力をすっ飛ばしてしまっているのではな
いか?と疑いたくなるケースがちらほらあった。
内容を取り違える以前に、課題の文章の中で明示的に要求していることを満
たしていないレポートも多い。日本語の能力の問題なのだろうか、気になって
しまう。
それからこの手のレポートは新聞記者ではないから「5W1Hを書け」ではない
が、必要なことがすっぽ抜けている人が多い。理想を言えば、科目の担当者
(この場合は桂田) 以外の者が読んでも何をしているか分かるようなレポート
であるべきである。
以下、細かな点。
- メイルの基本と言えることが出来ていない人がちらほら。
- 自分が誰であるか
- 誰宛であるか
- 適切な表題 (Subject)
など必要なことが書けていない (情報科学センターからメイルを出す限り、
From アドレスから誰が出したか調べることは一応可能ですが、くれぐれも
注意してください)。
- 一つの課題のレポートをばらばらに送っている人が多かった。レポートの不
備に後から気が付いて修正したものを送るのならば構わないと思うが、
最初から中途半端なものを送られると、こちらでまとめて採点するのが
大変である。(とはいえ、どんどん改良されていくレポートを見るのは、
頑張っているのが分かって、実は楽しかった。)
- Subject に日本語を使っている人がいるが、何の設定もしていないため、
厳密に言うとルール違反のメイルになってしまっているケースが多い。
正しく設定する方法を
に書いておいたので参考にして欲しい。
- 一行の文字数が多くて (あるいは逆に極度に少なくて) 読みにくいメイ
ルも若干あった。様々な事情から日本語の文字にして 35 文字程度が良い
とされている (普通に kterm を開いたとき、横幅は 40 文字となる)。
mule を使っているなら、M-q とすれば、そのパラグラフ (段落) は
自動的に折り返される。
- これはもっと早くに教えておいてあげるべきだったが、自分が出したメッセー
ジがどういう状態で届くか知りたかったら、写しを自分宛に送っておくと
よい。そうするには、Cc: 欄に自分の E-mail アドレスを書けばよい。
- Microsoft Outlook Express でメイルを送ってきた人が結構多い。
それは結構なのだけど、初期設定のままで HTML 形式なのは百害あって
一利なしなのでやめた方が無難である。
- いつものことであるが、他人のレポートの丸写しがある (ためいき)。
相談するのは構わないが、実際の実験などは自分でやるべきである。
(コンピューターを使っていると、丸写しのリスト・アップは簡単なの
で、実に気になる。)
- バイナリー・ファイルを直接メイルにインクルードした人がいた。
メイルは基本的にはテキスト・ファイルしか送れない。
バイナリー・ファイルは適当な方法で印字可能な文字だけで
表現して「テキスト・ファイル化」することでメイルで送れるようになる。
- 「大体同じになった」とか「同じようになった」は、情報量がほとんどない。
数値なら「何桁まだ一致した」とか、出現頻度表なら「上位○位まで一致
した」とか書くべき。
- 「みんなで考えました」-- 結構だけど、そういう場合は誰と協力したか
本来書くべきである。
- 些細なことで指摘するのも気が引けるが、
音引き「ー」を「2ー16ー**」のようなところに使うのは気持が悪い。
「2−16−**」あるいは「2-16-**」のように書こう。
「−」は Z- とすると入力可能。
- これもすごく些細なこと。引用符の使い方だが、”あいう”ではなく“あいう”
としよう。「“」は
Z"
として入力できる。
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Masashi Katsurada
平成20年10月18日