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情報処理教室の新システムについて

この 4 月 1 日から、情報処理教室のシステムが更新された (マシンそのも のがグレード・アップされただけでなく、OS (Operating System) がSunOS 4.1.3 (Solaris 1.x) から SunOS 5.5.1 (Solaris 2.x) に変更された)。

新旧の OS ともに、UNIX と呼ばれるものであり、基本的な機能に関しては それほど差がないが、利用できるソフトウェアの種類・バージョンが異なって いるため、いくつか注意が必要である。こちらで気がついたものについては、 説明するが、分からないことは遠慮なく質問・相談して構わない (すぐに返答 できるとは限らないが、可能な限り相談に乗る)。誰かに質問して既に解決し た場合も、報告して欲しい。

桂田の E-mail アドレス: mk@math.meiji.ac.jp

次回からバリバリ使いたいので、今日は、出来るだけ新システムの使い心地 (ウィンドウ・システム、kterm, nemacs 改め mule, メイラー, netscape,...) を試しておこう。

情報科学センターが用意した WWW ページに変更点や、注意事項がまとめて あるので、netscape が使える人は一目見てブックマークしておこう:

http://www.isc.meiji.ac.jp/replace/index.html
http://www.isc.meiji.ac.jp/replace/port-unix.html

ところで、ウィンドウ・システムが起動しないというトラブルが多発してい るらしい。情報科学センターからのメッセージを掲げておく。

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     ワークステーションからウィンドウが起動しなくなった方へ

                                                            1998.04.03
                                              情報科学センター生田分室


  『新年度になり、突然、コンソールから「startx」「openwin」と入力して
も、ウィンドウが起動できなくなってしまった』という方の場合、多くは個人
的なカスタマイズが原因となっています。

  特に、昨年度まで、情報科学センター利用者が自主的に管理している共有ディ
レクトリにあった、

      /usr/meiji/pub/bin/fvwm
      /usr/meiji/pub/bin/fvwm95

  というウィンドウマネージャは、4月3日現在、新システムへの移行が完了
していないようです。そのため、これらのウィンドウマネージャを使用してい
る方は、現在、ウィンドウが起動できなくなっています。

  当面の対策は、多くの場合、自分のホームディレクトリにある、
     .xsession
  の
     /usr/meiji/pub/bin/fvwm
  などを削除し、代わりに他のウィンドウマネージャ
    (例えば、/usr/meiji/X11/bin/fvwm2 など)
  を指定すれば、ウィンドウを起動できるようになるようです。

  あるいは、.xsession を削除、もしくは別のファイル名に変更すれば、
  ウィンドウを起動できるようになります。

    samba11% cd
    samba11% mv .xsession .xsession.old    (.xsessionを別のファイル名に変更)
    samba11% startx                        (ウィンドウの起動)

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nemacs
同じ名前のコマンドはあるが、実体は Nihongo GNU Emacs ではなく、Mule という多言語対応の GNU Emacs である (日本語で利用する場合、ほとんど同 じであるが、細かな差も存在する)。
lpr, lpq, lprm コマンド
/usr/ucb/ に同名のコマンドがあるが、lp, lpstat, cancel コマンドに乗り換えることを勧める。これらのコマンドでは、 プリンターを指定するには -d プリンター名 とする。例えば
lpr -Pw0 myfile
の代わりに
lp -d w0 myfile
ps コマンド
同じ名前のコマンドがある、かなりオプションが異なる。例えば、ps aux は使えない (ps -ef とすると、それに近い結果が得られる)。
(実は /usr/ucb/ps aux とすると、以前とほとんど同じように使える が、/usr/ucb/ の下にあるコマンドを使うことはあまり勧められない。)
mail コマンド
mailx というコマンドでほぼ同じことが出来る。
‾/.mailrcset bsdcompat を書いておくと mail と 良く似た動作をする。
とはいえ、今どき mailx のような古いメイラーを使うのはやめて、 mh-e などに乗り換える方がよい。
X Window System
新しいマシンに対応した X Window System のサーバーがないので、 OpenWindows に附属しているサーバーで代用することになる。startx とすると fvwm2 ウィンドウ・マネージャー、startcde とすると dtwm ウィンドウ・マネージャーが起動する。
chsh, ypchsh コマンド
ログイン・シェルを変更する chsh は、passwd -r nis -e と すれば同じことが出来る。例えば標準の /bin/csh/usr/meiji/bin/tcsh に変更するには、

tango21% passwd -r nis -e

Enter login(NIS) password:     ← パスワード入力
Old shell: /bin/csh
New shell: /usr/meiji/bin/tcsh
NIS(YP) passwd/attributes changed on isc-nis2
tango21%
chfn, ypchfn コマンド
GECOS フィールドを変更する chfn は、passwd -r nis -g とす れば同じことが出来る。
du, df コマンド
同じ名前のコマンドがあるが、サイズが 512 Bytes 単位で計られるので、 KB 単位で表示するには -k をつけて、du -k, df -k のよ うに入力する。
ls コマンド
細かなオプションが異なる。-g は、グループだけ表示し、オーナーの ユーザー名は表示しない。



Masashi Katsurada
1998-05-27