桂田 祐史
Date: 2011年6月20日 (月)
前回のLaplacianの極座標表示は面倒で、少しぎょっとしたかもしれない。 しかし解く価値のある1問題を解くためにこの種の計算は避けられない。
一方、大学2年生になると、数学の学び方についても考えるべき段階に来ている。 既に「計算練習問題で勉強する」という小学校以来のやり方が通用しない科目も 体験したであろう。
微積分はある意味でそのやり方にそれなりの効果がある最後の科目かもしれない (広い意味の計算問題の比率が 60% 以上を占めるので、 計算問題だけを解いて単位を取ることは可能)。 計算問題にしても (変数変換などは計算問題と言って良いであろう) 1つ解くのに、1時間以上かかってしまうようなものはざらにある。 また「計算」と言っても、 式変形をストレートにするだけでは済まないようなものも多くなって来る。
例題の真似をして、類似問題をたくさん解くことで解き方を覚える、というやり方は見直す必要がある。 きちんと1題考えながら解いて反省することで、大事なことを身につける、 というやり方。 人間に代わって計算するためのコンピューター・プログラムを作る、 というやり方。 そもそも、どういうことを習得するかも考える必要も出て来る (数学の勉強で八方美人は難しい -- まあ2年生くらいでは、 どの科目もきちんとやって下さい)。