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1変数の場合 |
, がいずれも微分可能であれば、
合成関数 も微分可能で、
つまり
である。
|
これは多変数の場合にも、自然に拡張できる。
右辺をヤコビ行列の積とみなせばよい。
証明の前に、 次関数だったら当たり前、ということを見よう。
,
とすると、
これから、
Proof.
が
で全微分可能であるから、
(1) |
|
とおくと
(2) |
|
また
が
で全微分可能であるから、
(3) |
|
とおくと
(4) |
|
(
1) から
(5) |
|
とするとき、(
3) から (
に注意して)
(
5) を代入して
ゆえに
(6) |
|
と
(7) |
|
を証明できれば、
となるので、
が
で全微分可能で
であることが結論できる。
(6) については、
(2) から
が成り立つことから明らかである。
(7) を証明するために、補助関数 を導入する。
とおくと
で、
(
4) から
そして
に注意すれば
特に
である。
さて、
より
ゆえに
ゆえに(
7) が示された。
ARRAY(0xf947d8)
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Masashi Katsurada
平成23年6月13日