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まず「全微分」の定義を復習しよう。
が で全微分可能であるとは、
s.t.
が成り立つことをいい (
はあってもなくても同じ,
また は行列 とベクトル の積を意味していることに注意する)、
一意的に定まる行列 のことを の における全微分係数と呼び、
で表す。
これから、 が で全微分可能ならば
が成り立つ。 のとき、分母は 0 に収束するので、
分子はそれよりも速く 0 に収束する、ということである。
このことを
と書く。
不正確な書き方になるが1、 が十分小さいとき、
が成り立つ。言い方を変えると、 が に十分近いとき、
が成り立つ。
この右辺の式で表される写像、すなわち
を の ( における) 線形化写像 (1次近似) と呼ぶ
(これはちゃんとした定義である)。
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Masashi Katsurada
平成23年6月5日