next up previous
Next: この文書について... Up: 微分積分学2 線積分の演習 Previous: 0.0.0.3 解答

0.0.0.4 余談

曲線 $ C_1$, $ C_2$ は、 パラメーターづけ ( $ \Vector{\varphi}$, $ \Vector{\psi}$ のこと) は異なるが、 像 (図形としての曲線) と、 向き (どこからスタートしてどこに向かうか) は一致するので、 線積分の値は等しい:

$\displaystyle \int_{C_1}\Vector{f}\cdot\D\Vector{r}
=
\int_{C_2}\Vector{f}\cdot\D\Vector{r}.
$

これは

$\displaystyle I:=\int_0^1\left(t^{3/2}+\frac{3}{2}t^{5/2}\right)\D t
$

において、$ t^{1/2}=s$ と置換積分することによっても証明できる。 実際、 $ t=s^2$, $ \D t=2s\;\D s$, $ t=0$ のとき $ s=0$, $ t=1$ のとき $ s=1$ であるから、

$\displaystyle I=\int_0^1 \left(s^3+\frac{3}{2}s^5\right)\cdot 2s\;\D s
=\int_0^1 \left(2s^4+3s^6\right)\D s
$

となる。
next up previous
Next: この文書について... Up: 微分積分学2 線積分の演習 Previous: 0.0.0.3 解答
Masashi Katsurada
平成18年12月14日