Big Sur ユーザーへの注意
桂田 祐史
Date: 2023年7月11日, 2023年7月11日
2021年度入学生で、
入学時から macOSをアップグレードせずに
(Big Sur, バージョン番号は 11.x のまま) 使っている人は、
Apple M1 向けの FreeFem++ version 4.12
(FreeFEM-4.12-Apple-M1.dmg) が使えないようです。
そういう人は FreeFem++-4.9-full-MacOS_10.11.pkg
を使って下さい。これは Intel CPU 用の実行形式ですが、
Apple が用意した Rosetta 2 という仕組みによって、M1 Mac でも実行可能です。
注意すべき点があります。
- (1)
- 事前に version 4.12 をインストールした人は (注: 実行できないけれど、
インストールは出来てしまうという、困ったインストーラーです)、
不要なものが残っています。
version 4.9 をインストールする前に
(後からでは 4.9 の再インストールが必要になるかも)削除することを勧めます。
sudo rm -rf /Applications/FreeFem++.app
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注意
現象数理学科 Mac で 4.12 のインストールをすると、
ホームディレクトリィにある、
シェルの設定ファイル .zprofile の末尾部分に
export PATH=/Applications/FreeFem++.app/Contents/ff-4.12/bin
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のような設定がインストーラーによって書き込まれますが、
これは version 4.9 の実行の妨げになるので、その部分は削除して下さい
(テキスト・エディターで .zprofile を開いて、
その行を削除して、上書き保存する。)。
(どの設定ファイルが有効かはケース・バイ・ケースなので、
.zprofile を見てもそのような記述が見つからない場合は、
相談して下さい。)
- (2)
- version 4.9 のインストーラー
FreeFem++-4.9-full-MacOS_10.11.pkg は実行形式ですが、
そのままダブル・クリックでオープンしようとすると、
「開発元が分からない」という意味の警告メッセージが出て実行できません。
Finder で ctrl キーを押しながらクリックして「開く」を選択して下さい。
以下は「続ける」,「インストール」を選択すればOKです。
最初だけ注意すれば後は簡単のはずです。
新しくターミナルを開いて which FreeFem++ として、
/usr/local の下にある FreeFem++ が見つかれば成功です。
桂田 祐史