(つまり、
は実数を成分とする
次正方行列) とする。
このとき
初期条件
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(G.4) |
は (G.3) の平衡点である。
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証明には、 の Jordan標準形を用いるのが簡単である。
行列のJordan標準形は、線形代数の話題であるが、
時間や紙数の事情から省略されたり、
はしょった説明を強行されたりすることが多い。
くわしい (計算例も多くて参考になる) 本として、
杉浦・横沼 [42] を紹介しておく。
この本は定数係数線形常微分方程式にも詳しい。
証明のメインの部分だけならば、 桂田 [43] で読むことができる。
一般に、 安定であるが、 漸近安定ではない平衡点のことを中立安定な平衡点と呼ぶことがある。 (G.3) について、 0 が中立安定であるための必要十分条件も知られているが (桂田 [43] に書いておいた)、 線形安定性解析には役立たないので (平衡点が、線形化した微分方程式で中立安定であっても、 もとの微分方程式で不安定となることがありうる)、ここでは省略する。