B.3.3 サンプル・プログラムを読むための C++ の知識

入出力に C 言語の関数 (printf() 等) を使うことも可能だが、 普通は », « 演算子を使うことが推奨されている。 これを使う場合、プログラムの先頭付近で #include <iostream.h> としておく必要がある。

標準出力への出力 (通常は画面への表示)
cout « ;     あるいは      cout « $ _1$ « $ _2$ « $ \cdots$ «$ _n$;
(なお行末を表わす名前 endl (END of Line?) を覚えておこう。)

標準入力からの入力 (通常はキーボードからの入力)
cin » 変数名;

複素数データの処理
実験に用いる C++ 処理系では、complex<double> という クラスB.3が用意されている。
  • プログラムの先頭部分で #include <complex.h> とする。
  • complex<double> 変数名; で 複素数を表現する変数が定義できる。
  • complex<double> クラスのデータに対して、通常の 演算子 +, -, *, / で四則演算が出来る。 比較演算子 ==, != もある。 また real(), imag(), abs(), sqrt() などの関数も用意されている (意味は多分名前で分かってもらえると思う)。
  • (もちろん) «, » 演算子を用いての入出力が可能である。 その際、 $ x+\sqrt{-1} y$ ($ x$, $ y\in\mathbb{R}$) は ($ x$,$ y$) のように 丸括弧 $ (,)$ を用いて $ 2$ 次元ベクトルのように表現する。 例えば虚数単位 $ \sqrt{-1}$(0,1) となる。



桂田 祐史