を実対称三重対角行列とする。
(
) と仮定する。もしある に対して
ならば
となり、, の固有値を求める問題に帰着できるから、一般性は失
われない。
を
の第 主座行列式とする
(
)。すなわち
(A.7) |
|
ただし、
すぐ分かる命題を二つ。
証明.
行列式の行に関する展開定理を用いる。
証明.
- もしも
とすると、漸化式から
. と仮定したから
. これを繰り返すと
これから
これは
に矛盾する。
-
を漸化式に代入すると
. 前項より左辺 . これから
,
は異符号である。
-
であるから明らか。
- 漸化式
(A.8) |
|
を微分すると、
(A.9) |
|
(A.8) と (D.5) から
(A.10) |
|
が得られる。ここで
とおくと (A.10) は
となる。ところで
であるから、以下帰納的に
特に
であるが、
であるから
Subsections
桂田 祐史