(工事中。間違ったことを色々書いて、訂正を続けています。
わざとやっているわけではないですが…)
Zoomというのは (もう説明の必要はないかもしれないけれど)、
新型コロナウイルスの流行下、
在宅勤務やオンライン授業に使えるということで大いに注目されている、
電子会議システムです。
ちょっと試してみよう…使い始めてまだ1週間も経っていないけれど、
真面目な会議4つ、プライベートな面会1つに利用しました。
いずれも初めて利用する人が少なくありませんでしたが、
どれもそこそこうまく行ったのには感心しました。
(新型コロナウイルスの施設内への侵入を防ぐため、
たとえ家族であっても面会は禁止、というような厳しい状況で、
施設内にいる人に、
その場でスマホに Zoom アプリをインストールしてミーティングに参加してもらう、
という形でバーチャル面会が実現しました。
このシステムを開発して公開してくれた人達に深く感謝する次第です。)
§1 アカウントの取得とアプリのインストール
§1.1 はじめに
とりあえずは無料アカウントで始めて見る。
教育機関 (ac.jp, ed.jp ドメイン) 向けに優遇措置がある。
100名までの会議OKであるとか。
4月中は1つあたりの会議時間が無制限であるとか (5/1 からは40分の時間制限がつく)。
会議に参加するだけならば (会議の開催をしないのならば)、
アカウントは不要である。
§1.2 Macの場合
§1.2.1 アカウントの準備
「Zoomの無料アカウントを取得する」 を参考にした。
- https://zoom.us/ にアクセスする。
- 画面右上「サインアップは無料です」をクリックする
(「サインアップ」「登録」)。
ac.jp ドメイン向けの優遇措置を受けたいので、
Meiji Mail のメール・アドレスを入力して、
をクリックする。
- メールが送られてくる。
ボタンをクリックするか、
指定されたURLにWWWブラウザーでアクセスする。
「ボタンのクリックによって16歳以上であることに同意します」
だそうだ。
- アクセスして、名、姓、パスワード(2回) を入力する。
- 「仲間を増やしましょう」に対して
で構わない。
§1.2.2 Zoomアプリのインストール
Zoomアプリのダウンロードは https://zoom.us/support/download から。
簡単です。
§1.3 iPhone の場合
§1.3.1 Zoomアプリのインストール
iPhone の場合は、
App Store から Zoom Cloud Meetings を探してインストールする。
§1.3.2 アカウントの準備
アプリのインストールに引き続き、
アプリを開いてサインアップするのが良いであろう。
アプリを開いて、最初は[サインアップ] (アカウントの作成) をする。
メールアドレスの入力、名、姓を入力して、
サービス利用規約に同意する。
メールが送られて来る。
その中にある[アクティブなアカウント]ボタンをクリックする。
16歳以上であることを同意させられる。
パスワードを決めさせられる。
アプリが勝手に生成してくれたものをそのまま使うので構わないならば、
[強力なパスワードを使用] を選択する。
§3 Zoomの使い方 (1) 会議を開く
Zoom アプリを起動すると次のようなウィンドウが現れる。
Mac で Zoom アプリを起動すると、こういうウィンドウが出る
会議の開催の仕方には2通りある。
- インスタントミーティング (今からすぐ会議を始める)
- (i)
- [新規ミーティング] で、
ビデオの設定 (映像を使うかどうか) を指定する。
[新規ミーティング] のプルダウン・メニュー
映像を使うのならば、
“ビデオを開始する” (あるいは “ビデオ オン”) を ON にする。
使わないならば、OFF にする。
- (ii)
- 新規ミーティングをクリックまたはタップする。次のようなウィンドウが現れる。
以前は、
ウィンドウ上部のバーに、
“Zoom参加者ID” と “ミーティングID” が表示されていたが、
今では、これらIDは表示されないようになった。
(セキュリティ上の理由だとか。なるほど。あっ、ということは…)
この後、参加者を招待する。やり方は§4で説明する。
- ミーティングをスケジュールする
- (i)
- [スケジュール]を選択する。
スケジュールを選択すると、このような予約(?)ウィンドウが現れる。
- (ii)
- ミーティングの名前を決めて[トピック] (iPhoneだと[ミーティング名])に入力する。
日時を決めて[日付]に入力する (iPhoneだと [ミーティング開始日時]と
[ミーティング時間])。
- (iii)
- その他、ビデオを ON にするか (自分のカメラ画像を送るか)、
オーディオを ON にするか (自分の音声送るか) などを決める。
この辺は好みの問題であろう。
- (iv)
-
ウィンドウの右下の [スケジュール] (Macの場合、
iPhoneだと画面の右上の [追加]) ボタンをクリックする。
§4 Zoomの使い方 (2) 会議に招待する
会議 (ミーティング) には ID が振られていて、参加URL、
パスワード が決まっている。
これを相手に伝えることで会議 (ミーティング) に招待できる。
このデータの取り扱いは要注意で、会議に参加する人だけに伝え、
参加しない人には漏れないようにすること。
(これから行う会議の情報を、こういう誰でも見えるようなところに書くのは、
マズい。)
参加URLには、(すぐ下で見るように) パスワードを含めることも出来る。
招待メールを送ると、本文は次のようになる。
Zoomミーティングに参加する
https://us04web.zoom.us/j/abcdefghi?pwd=SUU5bzBjQjM5TEQvYnQ2MjcxZjI0Zz09
ミーティングID: abc def ghi
パスワード: XXXXXX
(ただし abcdefghi はミーティングID, XXXXXX はパスワード)
|
パスワードを ?pwd=
むにゃむにゃ という形で埋め込んだ URL が送られていることに注目。
§5 Zoomの使い方 (3) 会議に参加する (招待を受ける)
次のどちらの方法でも良い。
- (a)
- WWWブラウザー (Safari, Chrome, Firefox, Edge, などなど)
で URL を指定してアクセスする。
- (b)
- Zoom アプリを起動して、ミーティングIDとパスワードを入力する。
会議のホストに許可されてから参加できます。
§7 Zoomの使い方 (4) 会議中のあれこれ
- ウィンドウにマウス・カーソルを持っていくと、下部にコマンド一覧が表示される。
ウィンドウにマウス・カーソルを持っていくと、下部にコマンド一覧が表示される
- 一番左側は、マイクの On/Off (音声を送るかどうか)。
- マイクが On になっているときは [ミュート] と表示される。
その状態で [ミュート] をクリックすると、マイクが Off になる。
- マイクが Off になっているときは [ミュート解除] と表示される。
その状態で [ミュート解除] をクリックすると、マイクが On になる。
「オーディオに参加」とは、自分の音声を (自分以外の参加者に) 送ること。
つまり [ミュート解除] することである。
-
その ([ミュート某] の) 右脇の ^ をクリックすると、
マイクとスピーカーの設定のメニューが現れる。
マイクとスピーカーのテストはしばしば必要になる。
Zoom の方からテストを勧められることもあるが、
それに頼っていると、いざという時あわてる。
ここの [スピーカー&マイクをテストする] を覚えておこう。
私が使っている MacBook (Air), iMac は、マイク、スピーカーがついているが、
音量をあげるとハウリング気味になるので、音はイヤホンで聞くようにしている。
- 左から2番目は、カメラの On/Off (画像を送るかどうか)。
- カメラが On になっている時は [ビデオの停止] と表示される。
その状態で [ビデオの停止] をクリックすると、カメラが Off になる。
- カメラが Off になっている時は [ビデオの開始] と表示される。
その状態で [ビデオの開始] をクリックすると、カメラが On になる。
- 「画面を共有」とは、
自分の使っているデバイス (Mac, iPad, iPhone など) のウィンドウや、
スクリーン (デスクトップとか) を自分以外の参加者に見てもらえるようにすること。
「画面を共有」をクリックすると、
どのウィンドウを共有するか選択するウィンドウが現れる。
共有したいウィンドウをクリックして選択する
ケーブルや Wifi で接続した iPad の画面なども共有出来て、
ほとんど黒板のような感覚で使える
(これがあれば、クラシック・スタイルの授業も出来そう)。
§7 Zoomの使い方 (5) 講義の動画ファイルの作成
zoomを動画収録ツールとして利用することが出来る。
[レコーディング] ボタンをクリックするだけ。
録音を停止するとファイルに保存される。
動画ファイル (拡張子 .mp4) と音声ファイル
(拡張子 .m4a) が出来る。
「ZOOMに関する覚え書き」 by 清原文代
の「ZOOMで一人会議をして講義動画を作る」を見よ。
清原先生はこれ以外にも色々なことを書いていて参考になります。
§ ヒント
- 自分の姿を見せるか見せないかは考えどころ。
ネットワークの無駄づかいになったり、
動画ファイルの肥大化を招いたりする可能性もあるので、
ビデオの停止という選択をするかどうか考えるべきであろう。
個人的には、会議の最初にあいさつ代りに姿を見せるのは良いかもしれないが、
それ以降は早々にビデオを停止するのが良いと考えている。
- しばしば背景に映るものが気になる。研究室、
自宅のリビング等で自分の後ろにあまり見せたくないもの
(乱雑な本棚とか冷蔵庫とか)
があることが少なくない。
そういう場合に、
背景部分を自分の好きな静止画像や動画に置き換えられる「バーチャル背景」
という機能がある (ある程度 CPU が速くないとこの機能を有効に出来ない、
macOS のバージョンにもよるそうです)。
好きな背景を選べる (この背景はイマイチね)。
自分が好きな画像の登録も出来る。髪の毛は床屋さん任せです。
試しにリラックマの壁紙を登録してみたりした
(うまく行ったけれど、著作権を尊重するため、その画像はお見せ出来ない)。
Zoomでは、自分の画像は鏡に映したように左右が反転して表示されるが
(文字は鏡文字になって簡単に読めない)、
相手が見る画像は普通である (文字は普通に読める)。
- 対面授業の代わりに Zoom を使ってオンライン授業をする、という話がある。
まず心配になるのは
これについては、ケース・バイ・ケースみたいだ。
特に困難なくスイスイできる人も多い。
4年生は「就活で使ってます」という人も少なくない。
最初マイク、スピーカー、カメラの設定であたふたする人もいる。
でも「大抵の人は大丈夫」という感触である。
うまく行かなかった人をサポートすることを忘れなければ何とかなるかな、
と思っている。
次に心配なのは、
みんながネットを使っているときに、十分スムーズな通信が確保できるか。
実は割と大丈夫じゃないかと密かに期待しているけれど、こればかりは、
やってみないと分からない。
まずは小規模なゼミからスタートして、
少しずつ人数の多い授業でやってみよう、と考えている。
実はここまでは、最初からあまり心配していない。
問題は、Zoom で会話が出来ても、
通常のゼミでやっているようなことが出来るだろうか、ということだ。
例年私のゼミでは、次のようなことをしている。
- (a)
- 話す人が、黒板・ホワイトボードの前に立ち、板書しながら説明し、
質疑応答する (テキストの輪講、論文紹介)。
- (b)
- いわゆるパワポ(のようなもの)を使ったプレゼン。
- (c)
- コンピューターの画面をスクリーンに映しながら説明する
(数値実験結果の紹介とか)。
こういうのが Zoom で出来るだろうか?
(b) と (c) は特に苦労なく出来そうだ。
問題は (a) で、ツッコミに対して応えるときに、アドリブで書く必要が生じる。
それをどうやったら見せられるか。
上に書いたように iPad の画面を共有したりすれば良いけれど、
「iPad を買って」とは言いにくい。これについては現在検討中。
気持ちの持ちようについて。見通しが立っていないところもあるし、
正直始まっていないので色々不安である。
心構えとしては自分準備を頑張る、特に
出来れば事前に試す。
とするのだろうけれど、全部を解決してのぞむのは無理のようだ。
最初に出来なくてもまあいいか、くらいの気持ちの余裕を持ちたい。
§∞
参考資料
桂田 祐史