多くの会議に利用されて、みなすっかり慣れて来た。
まだ新学期は本格的には始まっていない。というか、明日5月7日が、
春学期のスタートである。
基本的には、新学期の準備というのをしている。
動画作りに Zoom を使う
オンライン授業をすることになっているが、
少人数 (10人以下、実質ゼミくらいしか使えない) の授業をのぞき、
オンデマンドでやって下さい、つきましては講義の動画を用意して下さい、
ということになっている。
- 「短時間の動画を複数用意して下さい。1回の授業に付き、
10分くらいの動画が5本くらいが目安です。」という意味のことを言われた。
1コマ100分なのに、10分×5とはどういうことだろう?と訝しく思った。
ところが自分が、昨年度の授業と同じ分量の内容を用意して動画を作ってみたら、
60分ちょっとの長さになった。あれ?
…例年の授業は、クラシックなやり方、つまり黒板に板書して、
学生にノートを取ってもらって、という手順で授業していた。
そういう授業で講義している内容をスライド資料にして、話してみたら、
60分ちょっと。60% くらいの時間で説明できる、ということらしい。
数学の勉強の仕方として、テキストを書き写すことを勧めている人もいるくらいで、
単に見て聴くだけでなく、書くことの意義を説く人は多いのだけど、
これはどう考えるべきなのだろうか。
自分が大学1年生になったとき、
授業はノートを取るのに精一杯で、
先生の話を聴くことが出来ないため、
学生で話し合って、ノートを取る当番を決めて、
他の人は先生の話を聴くことに集中した、ということがあった。
- スライド(PDF)を見せて、音声で解説、というタイプの講義をすると、
1分1MBくらいのデータ量になるようであった。1回の講義が60分だとすると、
60MB のデータ量ということになる。これならば、ストリーミングにしなくても、
ダウンロードして視聴してもらっても良いのかな、と思った。
- このところ、研究集会に参加するための出張がやりにくい、という状況があった。
「休講したら補講せよ」とあって、補講が実際上とてもやりにくくて、
補講の回数が実質制限されて、結果として休講の回数が制限されて、
出張の回数も制限される、そういうふうになっていた。
今回ふと思ったのだけれど、補講はオンラインで良いことになれば、
ずいぶん余裕が出来るのではないか。
出張するためと思えば、結構気合の入った講義が出来そうな気がする。
- Zoom の画面共有機能を使うと、
ゼミ室でプロジェクターを使って行う発表は、
オンラインでもほとんど同じ調子で実施できる。
しかし、クラシックなやり方、黒板やホワイトボードに板書して、
喋って説明する、というやり方はちょっとやりにくい。
Zoom にはホワイトボード機能というのがあり、
良く工夫されている。
マウスで図を書くだけでなく、キーボードからタイプして文字入力できる、
多人数で書き込みが出来る、消さずにたくさんのホワイトボードに書き込める、
最後に画像として保存できる、
とリアルのホワイトボードと比べて便利なところがたくさんある。
ただ、数学の講義をしようとすると、数式はキーボードから入力できないため、
マウスで書こうとすると、なかなか難しい。
ペンタブを導入するという手もあるけれど、
私はとりあえずタブレットを使うことにした。
ちょうど一年くらい前に、iPad を購入して使いだしたのだが、
今回とても便利に使えている。
スマホ書画カメラ
通常、ゼミをするとき、(i) ホワイトボードまたは黒板に書きながら話す、
(ii) プロジェクターにパワポ資料を映したり、
パソコン画面全体を写して計算実験を見せながら話す、
という、大きく分けて2つのやり方がある。
初めてゼミをするときは、プロジェクターに扱いに慣れていない人が多く、
(ii) の方で何かとちる、あわてるという洗礼を受ける。
ところでズームを使ってゼミをする場合は、(ii) の方は、
画面共有の機能を使えば良いのに対して、(i) の方をどうするかではたと困る。
オンライン飲み会
2019年度は、最後の最後で新型コロナウイルス感染症による騒ぎで、
諸々のものが自粛となった。
卒業式は仕方ない、と思ったが、
それだけでなく学位記授与式も中止になって
(2011年の震災のときもそれくらいは出来たのに)、
さらには卒業研究の打ち上げが出来なくなったことはとても残念だった。
ところが、今回のゴールデンウィーク、卒業生の方から、
打ち上げをやりましょうと声がかかった。
その手がありましたか。という訳で、実施しました。
オンライン飲み会は初経験です。LINEでやっている人もいるらしいけれど、
Zoomでやることにしました。お酌は出来ないし、
同じものを食べられる訳ではないけれど、それはあんまり問題にはならないんですね。
桂田 祐史