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9.6 設定のヒント

なお、一度作ってしまってから cacls をする場合は、 /T /C というオプションを指定するとよい (/T はそのディレクトリィの下を再帰的に処理することを意味し、 /C は万一処理ができないことがあっても最後まで処理を続けることを意味する)。
cacls C:\Cygwin /T /C /p なし:R Everyone:R SYSTEM:F Administrators:F Users:R "CREATOR OWNER:F"
cacls C:\Cygwin\tmp /T /C /e /p なし:F Everyone:F Users:F
cacls C:\Cygwin\var\tmp /T /C /e /p なし:F Everyone:F Users:F

/tmp については、より細かく

Administrators フルコントロール(このフォルダ、サブフォルダ及びファイル)
SYSTEM フルコントロール(このフォルダ、サブフォルダ及びファイル)
CREATOR OWNER フルコントロール(サブフォルダとファイルのみ)
Everyone フルコントロール(このフォルダのみ)
Users フルコントロール(このフォルダのみ)
なし フルコントロール(このフォルダのみ)

ホームディレクトリィが難しい。 そのマシンのユーザー (student とする) については、 管理者がディレクトリィを用意して、
 cacls C:\cygwin\home\student /g SYSTEM:F Administrators:F student:F "CREATOR OWNER:F"
 cacls C:\cygwin\home\root /g SYSTEM:F Administrators:F root:F "CREATOR OWNER:F"
のようにする。 この後、student は c:¥cygwin¥home¥student のプロパティで、 所有者を自分に変更する。

…と書いたが、数学科6701 号室の Samba 環境では、 ほとんどのユーザーは、 自分のホームディレクトリィを Z:\ で アクセスできるようになっていて、あまり問題が生じない (例外は root と student だけなので、管理人がやっておけばよい)。


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桂田 祐史
2013-05-04