49 macOS Ventura 13.0 がやってきた, MacPorts 更新作業, Xcode …こけつまろびつ

最初に注意: アップグレードするのはまだ勧められない。 少なくとも Xcode 14.1 が App Store に出てからね。

(Apple 的には大抵のことは最新版 Xcode でなくても良いと考えているのか。 でも、MacPorts は最新版を要求する (こっちが悪いのか?) ので、 14.1 がないとにっちもさっちも行かない。)


macOS Ventura 13.0, そういえば、少し前からニュースが来ていたけれど、 ソフトウェア・アップデートでお勧めが出た。 5.52GB とか 3.9GB とか。

自分は割と慎重派だと思うけれど、 Mac は複数台持っていて万一調子がおかしくなっても仕事に支障は出ない (これは強みだと考えている)、 というのと、 ちょうど明日から1週間の休み、 ということもあって早速1台試しにアップグレードすることに。 ちなみに Intel Mac. アップグレードの途中経過はアップデートと大して変わらず (ちょうど macOS Monterey 12.6.1 へのアップデートのお勧めも来ていて、 こちらは 1.51GB だった。並行して隣の Mac でそちらを実行したけれど、 進行状況はそれほど変わらず。)。


起動できた。 背景がオレンジ色強め。落ち着かない、という人もいるかと思うけれど、 暗いよりは良いかも。

初めてログインするとき、これまでは色々質問されたけれど、 1つしか質問されなかった。

「このMacについて」の見栄えが大分変わった。

ターミナルで
xcrun: error: invalid active developper path (/Library/Developer/CommandLineTools), missing xcrun at: /Library/Developper/CommandLineTools/usr/bin/xcrun
なんだろう。設定ファイルに書いた
setenv SDKROOT `xcrun --sdk macosx --show-sdk-path`
このせいかな。CommandLineTools のインストールが必要で、それには
xcode-select --install
とするのだったっけ。

あ、遅ればせながら「ソフトウェアアップデートがあります」が出た。遅いよ。 -- CommandLineTools を更新したら error は消えた。 静かな状態が訪れる。


そうすると、次は MacPorts の更新か (macOS をアップグレードすると、MacPorts をその OS 用のに差し替える必要がある)。 と気軽に始めた MacPorts 更新が長い作業となる。

やはり https://trac.macports.org/wiki/Migration に従うのかな (migration = 移住)。 これまで何回かそれに従ってやっていて、スムーズに行った記憶がある。 久しぶりに見たら、ちょっと前と手順が変わっている感じだ。 とにかく前進 (これは実は選択ミスだったかもしれない。 MacPorts についてはクリーン・インストールの方が良かったかも。)。

1. Install the latest version of Xcode and the Xcode command-line tools

2. Reinstall MacPorts base system

1は既にやったわけで (正確に言うと、CommandLineTools のインストールはしたが、 Xcode の方はやっていない -- どうもほとんどの port ではやらずに済みそうで、 自分の利用法でそれで済むかどうかを試している状態)、 2については、MacPorts のサイトを見に行って。 もちろん macOS Ventura v13 が用意されている。 さっさとインストール。この後はターミナル作業だ。

port -qv installed > myports.txt
port echo requested | cut -d ' ' -f 1 | uniq > requested.txt
sudo port -f uninstall installed
sudo port reclaim

% sudo port reclaim
Password:
--->  Checking for unnecessary unrequested ports
Found no unrequested ports without requested dependents.
--->  Checking for inactive ports
Found no inactive ports.
--->  Building list of distfiles still in use
--->  Searching for unused distfiles
Found 50 files (total 1.26 GiB) that are no longer needed and can be deleted.
[l]ist/[d]elete/[K]eep: d
Deleting...
--->  Build location: /opt/local/var/macports/build
 Would you like to delete all the build directories? [Y/n]: y
This appears to be the first time you have run 'port reclaim'. Would you like to
 be reminded to run it every two weeks? [Y/n]: y
Reminders enabled. Run 'port reclaim --disable-reminders' to disable.
ふーん (メモを取る必要を感じた)。

curl --location --remote-name https://github.com/macports/macports-contrib/raw/master/restore_ports/restore_ports.tcl
chmod +x restore_ports.tcl
xattr -d com.apple.quarantine restore_ports.tcl
sudo ./restore_ports.tcl myports.txt

これで ports の再インストールが始まった。あ、文句を言われた。
Error: Port aquaterm requires a full Xcode installation, which was not found on your system.
Error: You can install Xcode from the Mac App Store or https://developer.apple.com/xcode/
そうですか。確かに Xcode なしでどこまで出来るか試していた Mac でした。 aquaterm って gnuplot で使われるやつか (x11 と aquaterm どちらにするか、 だったっけ?)。うーん。一つ賢くなった。とりあえず無視して前に進む。

それなりの数があるので、ports のインストールは時間がかかる。

………………………

一晩放置していたが、まだやっている (ファンが轟音を立てている)。 何か間違えたか?? こうなってしまうものならば、migration でなくて、クリーンにして、 自分が必要と考えるものを一つずつ入れていく方が良さそう。

あれ、また clang をビルドしている。 もしかして、同じことを何回もやっているのかな。 migration step が現状ポンコツなのでは…

………………………

やっと終わった。

aquaterm が気になるが、調べるのが面倒なので、 Xcode をインストールすることにした。

App Store でインストールしたが、MacPorts に蹴られる。14.0.1 は古いって。

Xcode 14.1 はどこだ?!

戦いは続く…


(忙しい日だった。生活というのは大変だ。こちらの戦いに戻る。)

句読点とも5文字でまとめなさい: 迷走した。

Xcode (Xcode_14.1_Release_Candidate_2.xip) を持ってきてインストールしたけれど (そもそもこれを強いるのがひどいよね、 そうしないと cc すら使えない訳だから。 早く App Store に入れて欲しい。)、古い方が使われたり。 xcode-select で指示しないといけない、ということなのかな。

ネットで見つけた呪文 sudo xcode-select -s /Library/Developer/CommandLineTools を唱えても文句を言われて。

sudo xcode-select -switch /Applications/Xcode.app/Contents/Developer/ としたら動いた。

man xcode-select してマニュアル読んだり。

後から見返すと筋が通っているようにも見えなくはない。 つまり複数インストールしておけるけれど、 実際に何を使うか select しておかないと (active にする、というべきか)、 正しく使えないことがあると。

もしかすると、 長く曖昧な理解のままに放置していたことをようやく理解できたのかもしれないが、 本当にそうなのか分かるのは後になってからかも。


aquaterm で Xcode のフルインストールを要求するのはなぜなのか。 それは分かっていない。


そういえば、macOS 変えたんだっけ(笑)。今のところ普通に使えています。


(2022/10/29追記) え、対応機種がかなり狭まるんだ。

「macOS Ventura に対応しているコンピュータ」
MacBook Air は 2018 年モデルということは、2019年度入学の学生、 つまり順調に進級した場合に現在4年生のMacまでOKということか。 院生の自分MacBookはダメということね。 どういう影響が出るか考えないといけない。 自分の手元にある Mac を Ventura にアップグレードするのは慎重にやることにする。 なんか短くなったなあ。 以前は相当古い機種でも、 最新版 macOS にアップグレードできたような記憶があるけれど、 勘違いかなあ。 自分の場合、結構古い Mac を持っていたので、 High Sierra と Mojave の間の壁が問題になったけれど (少し痛い目を見た)、 学科創設以来の学生の Mac は全て Mojave OK だったはず。 今回初めての足切りとなるのかな。 いきなり5年以上在籍はアウトとなるのはひどい。

(2022/10/30追記) WWWサーバーの macOS をアップグレードしたら 「WWWサーバーのOSを Big Sur → Monterey に」 と同じことが必要になった。今回は記録があったので簡単に済んだ。

桂田 祐史